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★参考文献
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機材はBoeing777-300ER(JA732J)。2004年に導入されたばかりなので新しく綺麗だ。長距離国際線を747-400以外の機材で飛ぶのは初めてなので物珍しい。
我々が12時間キープするプレミアムエコノミー21Aと21Cはポートサイドの翼の上で,座席は広く美しい。
シートベルトの形状が少々変わっている。一部大きく膨らんでいるのだ。エアバックつきらしい。前のポケットには靴べら付きのスリッパが備えられ,ヘッドフォンはノイズキャンセリング機能付きの立派なものだ。モニターの横にはハンガーをかけるフックもついている。
スリッパのサービスや立派なヘッドフォンが通常エコノミークラスとの違いだろうか?
Ntoさんが担当CAさんに「今日は多いんですか」と尋ねると,プレミアムエコノミーは少ないとのことだった。確かに同じ列の中央部の座席は最後まで空席だった。
飛行機は少々遅れて出発し,本州上空を横断して日本海側を北上するコースへと進んでいく。本州を横切る際,富士山が雲の上に顔を出して見送ってくれた。
※写真をクリックすると大きな写真が見られます。
JL401便 機材は Boeing777-346ER (JA732J,2004/07/02登録) Camera: Panasonic LUMIX DMC-FX33
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気流が安定しなかったため,少々遅れて機内サービス開始。
まずはおしぼり,次がドリンク。飲み物は迷わずシャンパンを頼む。プレミアムエコノミーでは通常エコノミークラスの食事に加え,シャンパンやペリエなど少々メニューが拡大されるのだ。
お摘みに出てきたのは梅風味のドライ納豆。エコノミークラス症候群対策だろうか? 予防のためにもこれはしっかり食べておくのがよかろう!
意外と美味しかったドライ納豆を完食すると,すぐにミールサービスが始まった。メインディッシュは「鶏の柚胡椒焼き」と「鮪のスパイシートマトソース」。Ntoさんは鶏を,私は鮪を頼んでみた。
JL401便 プレミアムエコノミー昼食メニュー
鮪のスパイシートマトソース 又は 鶏の柚子胡椒焼き 生ハムとビアソーセージ/カクテルベジタブル ポテトサラダ添え フレッシュサラダ/オニオン ドレッシング パンナコッタ コーヒー 紅茶 緑茶 |
鮪はご飯もついているのに洋食という位置づけなのでロールパン&バターつき。明らかに食べ過ぎだったが,しっかりいただいた。
食事の飲み物も,飲み過ぎかと言いつつ,Ntoさんは赤ワイン,私は白ワイン。航空機の中は気圧が低いので酔いやすいのだが,まぁこれくらいは大丈夫だろう(^^;。
JL401便 プレミアムエコノミーのミールサービス 昼食 | ||
食後にコーヒーを頂いてしばらくすると,英国の入国カードが配られたが,これが一々英語の横に日本語が書かれており,明らかに日本人向け。同カードはヒースロー空港の入国審査ホールにも沢山置いてあったが,こちらは勿論日本語併記などない。イギリスではわざわざ日本人向けの入国カードを作っているのかと興味深かった。
入国カードの書き方は機内サービスメニューの「出入国書類の書き方(国別)」に詳しく紹介されているので,これを参考に記入すれば簡単である。
しばらくすると,食事の時にCAさんにお願いしていたJALが作っている機内配布用のロンドンガイドブックが届いた。
それを見ながらしばしロンドンの予習に浸ったのだったが,これがものすごくよくできたガイドブックで嬉しかった。地図は詳しく,ほどよい縮尺で見やすく,役立つ情報がコンパクトにまとめられている。
旅行前に何冊も本を買って熟読し,結局ほとんど持ってきたのだったが,ロンドンではこれを持ち歩こうと思ったくらいの出来だ。
またJALで海外へ行く機会があったら,ぜひとも機内でガイドブックを貰うことにしよう。
やがて水が配られると,後は寝るか機内エンターテイメントを楽しむかくらいしかすることがなくなる。しかし,イギリスでは夜が明けたばかり。眠っていては時差呆けになってしまうだろう。
まずは,事前に調べて見ようと狙っていた映画,「アイ・アム・レジェンド」を観賞。しかし,その101分が過ぎても旅はまだまだ中盤だ。イギリスは遠い。
JL401便 様々なサービス Camera: Panasonic LUMIX DMC-FX33
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飛行機は成田を出ると,日本海の上空にいるうちからどんどん北上を始め,真っ白なシベリア上空へたどりつく。成田からロンドンまでの長い航路の大部分は,北極圏に近い寒々とした大地の上なのだ。眼下にはどこまでも寒そうな風景が広がっている。
リフレッシュメントが配られ始めたのは,イギリス時間で昼前,搭乗後最初の食事から5時間あまりが経過したあとだった。プレミアムエコノミーのリフレッシュメントは,3種類からの選択になっている。
JL401便 プレミアムエコノミー リフレッシュメント
デニッシュ “うどんですかい カレー風味” スーパープレミアム アイスクリーム DEAN & DELUCA |
「全部いかがですか」と言われ,全部味見してみたいのは山々だったが,さすがにそんなに入らない。
私はアイスクリームとデニッシュをお願いし,Ntoさんはうどんですかい。飲み物は甘くない冷たいものが欲しかったので,緑茶になった。
JL401便 プレミアムエコノミーのリフレッシュメント | ||
その後,機内エンターテイメント誌のオーディオプログラムを一通り眺め,谷山浩子がポプコン出身女性アーティストの名曲を紹介するヤマハスペシャルという番組を見つけて,懐かしい歌の数々を聞いてみた。備え付けのノイズキャンセリング機能つきヘッドフォンが優秀なので,飛行機のエンジン音を気にすることもなく映画も音楽も楽しめ満足だ。
しかし,ユーラシア大陸を見てからウラル山脈を越えるまでの,何と長いことだろう!
JL401便 機上からの風景 ロシア Camera: Panasonic LUMIX DMC-FX33
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ようやくウラル山脈を越えても,それからヨーロッパ上空に差し掛かるまで随分と時間がかかったという印象だ。白一色だった下界に色が見えてくるのは,フィンランド上空あたりからである。
あまりにもロシア上空が長いので,フィンランドに入ると,まだまだ到着には時間がかかるというのに,「もう着くじゃん。早く食事にしなければ!」という気分になってしまう。相変わらず,長旅というものは時間の間隔を狂わせるものだ。
JL401便 機上からの風景 フィンランド Camera: Panasonic LUMIX DMC-FX33
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二度目の食事が出てきたのは,フィンランドを通り過ぎ,フィンランド自治領オーランド諸島上空を飛んでいる頃だった。リフレッシュメントから2時間半,イギリス時間で14時だ。
JL401便 プレミアムエコノミー 到着前の食事
ペンネパスタ ジャノベソース ボローニャソーセージ/ミックスベジタブル 稲荷寿司/菜の花胡麻和え フルーツ スパイシーガーリックブレッド コーヒー 紅茶 緑茶 |
ペンネに稲荷寿司という,国際線にありがちな,謎な取り合わせ。飲み物にはまたシャンパンを頼んでしまった。
成田空港のラウンジ以降,たぶん今日という日は私の生涯で最も沢山シャンパンを飲んだ日になったことだろう。
飛行機はその間にもずんずんと南下し続け,スウェーデン・デンマーク・ドイツ・オランダの上空を通り,グレートブリテン島へ向かう。
JL401便 機上からの風景 スウェーデン・デンマーク | ||
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北欧の氷河に削られた複雑な地形,海にかかる橋,オランダの運河などは,5年前に欧州へ飛んだ時にも見た光景だ。これらを通り過ぎ,やがて進路は北海へ。いよいよ私の未開の地へ入るのだ!
JL401便 機上からの風景 ドイツ・オランダ | ||
ドーバー海峡を西へ進むにつれ,東経の数字がどんどん小さくなっていく。翼からスポイラーが出て飛行機が着陸体勢を整え始めた頃,数値は西経に変わり,飛行機がグリニッジの線を越えたことを知った。
西経といえば,今まで太平洋を横断してたどり着いたことしかなかったので,ちょっと感動だ。眼下は霞んで視界が悪かったが,初めて見たグレートブリテン島は,霞んでいようが何であろうが撮らずにおくわけにいかなかった。
テムズ川が見え,フラップが大きく出てくる。
そして緑の大地が近づいて,すごいスピードを保ったまま16:20に着陸。B777-300のランディングってこんなにスピードがあるものかとびっくりだった。
膨れあがった足をどうにか靴の中へ突っ込み,長時間座った座席とお世話になったCAさんたちに別れを告げ,我々は飛行機を降りた。
外部リンク
・JAL国際線 - プレミアムエコノミー(搭乗クラス別サービスのご案内)
・Welcome to DEAN & DELUCA. ENJOY.
・カレーうどんですかい特集 - JALショッピング