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★参考文献
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「この土日とバンク・ホリデーの月曜日は地下鉄サークル・ライン全線とディストリクト・ラインのエンバンクメント〜ホワイトチャペルは運休」ということで,私たちはロンドン塔の最寄り駅タワー・ヒルから,セントラル・ラインのバンク駅まで歩かなくてはならなかった。
連日3万歩も歩いて疲れ果てた足をひきずって,まずトリニティ・スクエアからSavage Gardens という道へ入って北へ向かう。三叉路になったトリニティ・スクエアとの交差点には「TEN TRINITY SQUARE」と書いた,彫像を飾った大きな建物が建っている。
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
from Trinity Square to Lime Street Panasonic LUMIX DMC-FX33
Fujifilm FinePix S2 Pro Nikon D200 | ||
Savage Gardens を北上するとノボテルがあり,その角を左折して Pepys Street を西へ進む。程なく Seething Lane という小径に突き当たり,正面にどくろを掲げた St. Olave's Church という教会があった。
エントランスにどくろを飾る趣味は,とても理解できないと思う。
教会の三叉路を右折して今度は Seething Lane を北上。三叉路に突き当たり,交差点の右側は Crutched Friars,左側は Hart Street という名の道になっている。私たちはここを左折して Hart Street を東へ向かった。するとほどなく Mark Lane という少し大きめの道路に突き当たる。右手に工事中のビルを見ながら Mark Lane を北上すると,正面のビルの合間に胡瓜のような形をした30セント・メリー・アクス(ガーキン,スイス・リ本社ビル)が見えてきた。
Mark Lane を歩いていくと,やがて左側の London Street を入った所にDLR(ドッグランズ・ライト・レイルウェイ)のフェンチャーチ・ストリート駅が見える。終着駅にもなっているためか,立派な駅だ。
Mark Lane を北端まで歩くと Fenchurch Street を左折し再び東へ進む。電車も動かない連休の最中であるためか,人通りも車通りも非常に少ない。しばらく Fenchurch Street を歩き,途中で Cullum Street という細い道を曲がって北へ進む。時刻が遅いせいか休日であるせいか道沿いの店はシャッターを下ろし閑散としている。恐らくいつもはもっと賑やかな場所なのだろう。
Cullum Street は曲線を描きながらも一本道で,やがて Lime Street との三叉路に突き当たる。
Lime Street に出ると,嫌でも自然に右手のロイズに視線が吸い寄せられる。地下鉄が止まっていたおかげで,この有名なビルの前を通ることになり,ラッキーだったのではないか? 突然アドレナリン分泌が活発になったような気がした。
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
from Lioyd's of London to Bank Station Panasonic LUMIX DMC-FX33
Fujifilm FinePix S2 Pro Nikon D200 | ||
むき出しのパイプや柱,まるで巨大なプラントを見るようなステンレスのビルは,1986年竣工の Lloyds of London(ロイズ・オブ・ロンドン本部ビル)である。デザインは建築家リチャード・ロジャース卿(Richard George Rogers,1933-)で,ライトアップされた夜景の美しいことでも知られている。
さすがに大きな存在感で,向かいのビルの硝子の壁に映し出される姿も美しい。
そして,ロイズのビルを囲むように,この化学工場のようなビルとは対照的な,古い雰囲気の細いアーケード街 Leadenhall Market(レドンホール・マーケット)が通っている。食料品を扱う店が並ぶ14世紀から続く商店街で,1世紀にローマ人によって建てられたバジリカ式教会跡地が利用されている。ヴィクトリア時代の鉄とガラスのアーチが美しく,近年は映画『ハリー・ポッターと賢者の石』でダイアゴン横丁のロケ地になったことで知られている場所だ。
ロイズ・オブ・ロンドンを見上げながら Lime Street を北端まで歩き,Leadenfall Steet との三叉路へ突き当たると,今度は正面にスイス・リ・本社ビル(Swiss Re Headquarters)がそびえ立っている。何とも刺激的なエリアである。
2004年の完成以降,あっという間にロンドンの新しいランドマークとして知れ渡ったこの円錐形の奇妙なビルは,「ガーキン」(ピクルス)とか「30セント・メアリー・アクス」(住所)などの愛称で呼ばれている。
テムズ川の南岸に見えていたドーム型のシティ・ホールと同じくノーマン・フォスターがデザインしており,中は無柱,省エネにも優れた建物だという。2008年5月現在シティ・オブ・ロンドンではタワー42に継ぎ2番目の高さ180mを誇りながらこの異様な形状。実際に目の前にやってくると,巨大さは写真で見る以上だ。
スイス・リ本社ビルを見ながら Leadenhall Street を左折。あとは,真っ直ぐ西へ歩けばバンク駅へ辿り着く。
頭でっかちの工事中のビルが印象的だ。
少し歩くと,Lime Street のロイズの横から続く Leadenhall Market のアーケードの北端が見え,更に少し歩くと,大きな交差点に到着した。
道しるべには真っ直ぐ行くとバンク駅,左に曲がるとロンドン橋と書かれているこの交差点は,交差点の東西南北で道の名前が異なっている。
交差点の東,今歩いてきた道は Leadenhall Street で,交差点を渡った西側は Cornhill。交差点の北側は Bishopsgate で,ロンドン橋へと続く南側は Gracechurch Street。
北の Bishopsgate の方を見ると,シティ・オブ・ロンドンで最も高いビル,タワー42が見える。
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交差点を渡ってそのまま Cornhill を西へ進み,周囲を一周するように旧王立取引所の後ろを通って Threadneedle Street へ出た。
マンション・ハウスと旧王立取引所 コーンヒルから へ進む
トッテナム・コート・ロード へ進む
外部リンク
・シティ・オブ・ロンドン - Wikipedia
・30セント・メリー・アクス - Wikipedia
・ロイズ - Wikipedia
・Lloyd's of London homepage
・リチャード・ロジャース (建築家) - Wikipedia
・30 St Mary Axe - The Gherkin
・ノーマン・フォスター - Wikipedia
・Leadenhall Market
・タワー42 - Wikipedia
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