ロンドン旅行記 ★ カムデン(2)

※当ページの転載・複製は,一切お断り致します。
(C) 2008-2009 Yukiko Tsuchiyama, All rights reserved.
(Produced by Mira House.)

参考文献

2. 大英博物館 (British Museum, 2008-05-24)

 世界最大の博物館として名高い大英博物館。英語では単に "British Museum" なのに日本語訳で“大英”なのは,膨大なコレクションへの賛辞だろうか,それとも18世紀という時代に博物館を開館させた当時の大英帝国への敬意だろうか。どちらにしても,英国の覇権主義とノーブレス・オブリ−ジュの精神を色濃く感じる施設である。

 1759年,大英博物館は,一般市民に公開された世界初の公共博物館として開館した。
 発端は,医者で博物学者だったハンス・スローン卿が残した膨大な個人コレクション。国は宝くじを発行して購入資金を作り,彼の6万5000点の収集品と4万4000冊の蔵書を買い取って,モンタギュー公爵の私邸(モンタギュー・ハウス)で公開を始めたのだった。

 コレクションが増えるにつれモンタギュー・ハウスは手狭になり,1824年から30年ほどの月日をかけて,ロバート・スマーク設計の大増築工事が始まり,ほぼ今の形が整った。
 それでも手狭になって,自然史部門はサウス・ケンジントンへ,新聞はコリンデールへと分散が始まり,蔵書部門も1998年に大英図書館としてセント・パンクラス駅近くへ移動した。そしてミレニアムの2000年末には硝子屋根のホール,グレート・コートが完成し,見学の利便が図られている。


 大英博物館は入場無料,開館時間は毎日10:00〜17:00。木曜日と金曜日は一部の展示品を20:30まで見ることができ,木〜土曜日は23:00までグレート・コートに入ることができる。
 この日は土曜日,既に展示は終了しており,閑散としたエントランスの階段で数人の観光客が寛いでいた。

 ロバート・スマークによるこの建物は,新古典主義の影響をうけたギリシア神殿風のデザイン。正面破風には,彫刻家リチャード・ウェストマコットによる文化の発展をテーマにしたレリーフが刻まれている。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

Outside view of The Brtish Museum

Fujifilm FinePix S2 Pro
Nikon D200
The British Museum /D200 The British Museum /D200 The British Museum /D200
The British Museum /S2 Pro The British Museum /FinePix S2 Pro The British Museum /FinePix S2 Pro
The British Museum /S2 Pro The British Museum /D200 The British Museum /S2 Pro

 1998年にセント・パンクラス駅近くのユーストン・ロード沿いへ引っ越した大英図書館の跡地を利用して2000年末に完成したのが,この独特の硝子屋根を持つグレート・コートである。シティのランドマーク,スイス・リ本社ビル(ガーキン)と同じノーマン・フォスター卿がデザインしたものだと聞けば,なるほどと頷ける
 もともと博物館中央に作られた中庭のあった場所なので,展示室はここを中心に配置されており,グレート・コートの完成により展示室から展示室へのアクセスも効率的になったという。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

The Great Court of The British Museum

Fujifilm FinePix S2 Pro
Nikon D200
Panasonic LUMIX DMC-FX33
Inside of the British Museum /D200 Inside of the British Museum /D200 Inside of the British Museum /D200
Inside of the British Museum /S2 Pro Inside of the British Museum /S2 Pro Inside of the British Museum /S2 Pro
Inside of the British Museum /S2 Pro Inside of the British Museum /S2 Pro Inside of the British Museum /S2 Pro
Inside of the British Museum /S2 Pro Inside of the British Museum /S2 Pro Inside of the British Museum /S2 Pro
Information map of British Museum /FX33 Information map of British Museum /FX33 Quartzite head of the Egyptian pharaoh Amenhotep III? /D200
Quartzite head of the Egyptian pharaoh Amenhotep III /FX33 Museum Shop /FX33 Statue in entrance hall /D200
Exhibition at the entrance /FX33 Entrance Hall /FX33

 グレート・コートにはインフォーメーションや売店,レストラン,クロークルームなど,訪れる人々が必ず立ち寄る設備が設けられ,博物館巡りの拠点として機能している。
 展示物のレプリカなども置かれ,博物館らしい雰囲気だ。

 幸いにして,展示室が一部屋だけ開放されていた。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

Exhibition of The British Museum (Living and Dying)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Guide map of Exhibition /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33
Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /D200
Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /D200 Exhibition of Living and Dying /FX33
Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33
Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33
Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33 Exhibition of Living and Dying /FX33

Exhibition of Living and Dying /FX33

 人間の生死をテーマにしたこの部屋は,小さい部屋といえども見るべき物は沢山。これだけでかなり充実している。
 特に整然と並べられた錠剤やカプセルは圧巻だった。こんなものがずらりと博物館で展示されているところは初めて見たのではないだろうか。


 大英博物館の建物に入って出るまで正味20分。グレート・コートを見学に行ったようなものだったが,短い日程の中ではこれが精一杯,グレート・コートを見られただけでも良しとして,大英博物館を後にした。
 できれば次回は,一日かけてゆっくり見学したいものだ。


次へ進む トッテナム・コート・ロード へ進む

次へ進む ヴィクトリア駅〜バーフォード へ進む



外部リンク
 ・Camden Council
 ・London Borough of Camden - Wikipedia, the free encyclopedia
 ・British Museum - Welcome to the British Museum (オフィシャル・サイト)
 ・British Museum - 見学 (日本語オフィシャル・サイトサイト)
 ・大英博物館 - Wikipedia
 ・ノーマン・フォスター - Wikipedia
 ・大英図書館 - Wikipedia
 ・THE BRITISH LIBRARY - The world's knowledge


ロンドン旅行記 index   カムデン index   Home