ロンドン旅行記 ★ シティ・オブ・ロンドン(3)

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参考文献

3. テンプル・バーとパタノスター・スクエア (Temple Bar and Paternoster Square, 2008-05-24)

 セントポール大聖堂を出ると,来たときの反対側,大聖堂の西側へ向かった。何やら立派な門があり,門の隣の建物の前にはオープン・カフェが店開きしている。大聖堂の回廊からも見えていたカフェだ。
 門は何か由緒正しいもののようで,説明の看板も立っている。


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Temple Bar and St.Paul's Cathedral

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St.Paul's Cathedral /FX33 St.Paul's Cathedral /S2 Pro St.Paul's Cathedral /D200
St.Paul's Cathedral /S2 
pro Temple Bar nest to St.Paul's Cathedral /S2 Pro Temple Bar near St.Paul's Cathedral /D200

《シティへ戻ってきたテンプル・バー》

 テンプル・バーは,シティ・オブ・ロンドンへ入るための唯一の現存する門で,“自由な”ロンドン(シティ)とウエストミンスターの境界を示す13世紀の支柱や鎖に取って代わるものである。ロンドン大火災から焼け残ったものの破損していた先代の木製の門に代わって,1672年にチャールズ2世の命により建設された。
 このモニュメントはサー・クリストファー・レンによって設計され,ジョシュア・マーシャル(Joshua Marxhall)とトーマス・ナイト(Thomas Knight)によって,ジョン・ブッシュネル(John Bushnell)製作の彫像と共に,フリート・ストリート(Fleet Street)とストランド(Strand)の交差点に建てられた。王立裁判所(Royal Courts of Justice)の建設が始まり,交通の妨げになってきた1878年までその場所にあったが,1877年11月15日の市議会法廷の決議を受けて解体された。決議ではシティのどこかに再建するという意見書つきだった。

 しかしながら,バーには市民の強い愛着があったため,その後長い間,シティのどこに再建するか決まらなかった。1887年に醸造者の Sir Henry Meux がロンドンから石を手に入れ,ハートフォードシャー州の Theobalds Park で彼の土地へ入るための門としてバーを再建した。計画的に建設された古いモニュメントで,しかも一級品リストに記載された建造物であったが,バーはそれから長い間,破壊行為や劣化損傷に悩まされた。そして1976年,Sir Hugh Wontner がシティにバーを戻す目的で Temple Bar Trust を設立し,Muex Trust から石を買い上げたのだった。
 長いキャンペーンの後,Temple Bar Trust は シティの組合やビジネス界の援助,義援金を受けながらこの地を見つけ,テンプル・バーを呼び戻す手筈を整えた。2001年,ロンドン市議会法廷は,バーをを Temple Bar Trust からの贈り物として受け入れ,移転と再建のための全費用を負担することを決議した。作業は速やかに始められ,2004年11月に完成した。

Temple Bar next to St.Paul's Cathedral /D200 St.Paul's Cathedral /FX33 St.Paul's Cathedral /D200
St.Paul's Cathedral /D200 St.Paul's Cathedral /S2 Pro

 この門,テンプル・バーもセント・ポール大聖堂と同じくクリストファー・レンの遺作であり,3年半前にシティへ戻ってきたばかりなのだった。
 調べると,王立裁判所の前,フリート・ストリートとストランドの境目には,今もテンプル・バー・メモリアルが立っている。国王も,ストランドからフリート・ストリートへ入るためにはロンドン市長の許可を得て,この門をくぐらなければならなかったのだ。


 テンプル・バーをくぐると,セント・ポール大聖堂の石の回廊や金の回廊からよく見え目立っていたパタノスター・スクエアだった。テンプル・バーの正面は,ロンドン証券取引所の建物である。


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Paternoster Square

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London Stock Exchange at Paternoster Square /S2 Pro St.Paul's Cathedral from Paternoster Square /D200 St.Paul's Cathedral and Temple Bar /S2Pro
A Statue of Paternoster at Paternoster Square /FX33 Starbucks Coffee, London Paternoster Square /FX33 from front of Starbucks /FX33
Starbucks Coffee, London Paternoster Square /FX33 Starbucks Coffee, London Paternoster Square /FX33 A Statue of shepherd at Paternoster Square /S2 pro
Temple Bar from Paternoster Square /FX33 St.Paul's Cathedral from Paternoster Square /S2 Pro St.Paul's Cathedral from Paternoster Square /S2 Pro

 どういういわれの広場なのかは分からないが,パタノスター・スクエアには金色の彫像を掲げた高い塔(Paternoster Column)と,羊飼いの銅像が立っており,広場の一角をテンプル・バーが占めていた。羊飼いの銅像につけられた銘板には「Paternoster」と記されていたので,この銅像の方が広場のシンボルになるのだろう。


Paternoster Square in the City of London パタノスター・スクエア → 高画質版

 広場の中にスターバックスを見つけ,セント・ポール大聖堂の階段で疲れた脚を休め,セント・ポールのカフェで食べた記念になりそうなほど不味い人参の味を忘れるために,珈琲を飲んで休憩することにした。


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Paternoster Square

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Temple Bar /S2 Pro Temple Bar /FX33 Starbucks Coffee, London Paternoster Square /FX33
Starbucks Coffee, London Paternoster Square /S2 Pro Starbucks Coffee, London Paternoster Square /D200

 どこへ行っても仰け反るほどの物価高に悩まされていたロンドンだったが,スターバックスの珈琲は日本で飲むのとさほど変わらない料金。そのせいで,日本で少々高く感じるスタバの珈琲が,むしろリーズナブルに感じられてしまった。
 しかし,どういう効率をしているのか,それほど店内が混雑しているわけでもないのに長蛇の列でなかなか進まない。珈琲を手に入れるのにかなり時間がかかってしまった。

 味はスタバらしく普通に美味しく,店内で無線LANが使えたのが便利かつ有り難かった。


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外部リンク
 ・シティ・オブ・ロンドン - Wikipedia
 ・セント・ポール大聖堂 - Wikipedia
 ・Welcome to St Paul's Cathedral, London (セント・ポール大聖堂オフィシャルサイト)
 ・Temple Bar Gateway
 ・Temple Bar, London - Wikipedia, the free encyclopedia
 ・Paternoster Square - Wikipedia, the free encyclopedia
 ・ロンドン証券取引所 - Wikipedia


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