vsolj-news 125: Possible Nova in Ophiuchus VSOLJ ニュース (125) 北九州市の高尾さん、へびつかい座に新星らしき天体を発見 著者 :山岡均(九大理) 連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp 福岡県北九州市にお住いの高尾 明(たかお あきら)さんが、4月14.80日(世 界時、以下同様)に撮影したCCD画像から、へびつかい座に新星らしき天体を発 見されました。高尾さんは昨年の7月にも同じへびつかい座に新星(へびつかい 座V2573)を発見しておられます(VSOLJ ニュース 107)。 高尾さんは、望遠レンズにCCDカメラを装着したシステムで新星の探索を行 なわれています。日本時間15日未明に撮影した画像を調べていて、3月31日以 前には写っていない光点に気付かれました。天体の位置は、山形県の板垣 公 一(いたがき こういち)さんの測定によると、 赤経 17時38分45.49秒 赤緯 -23度28分18.5秒 (2000年分点) で、へびつかい座の南端近く、いて座の三裂星雲や干潟星雲の西側になります。 これまでに報告されている光度(注記がないのはfilterなしのCCD等級)は、 3月31.828日UT 11.9以下 高尾 4月11.38日 13.5以下 ASAS-3(V等級) 14.31 10.9 ASAS-3(V等級) 14.80 11.1 高尾 15.684 10.2 板垣 15.785 10.5 高尾 15.92 9.5 Monard (南アフリカ) です。発見3日前には見られなかったことから、増光開始後間もないところで 発見されたものと思われ、また増光途中と思われます。今後のスペクトル観測 や綿密な明るさの追跡が強く望まれます。 参考文献:IAUC 8323 (2004 April 15) 2004年 4月16日 ※ この「VSOLJニュース」の再転載は自由です。一般掲示、WWWでの公開 等にも自由にお使いください。資料として出版物等に引用される場合には出典 を明示していただけますと幸いです。継続的・迅速な購読をご希望の方は、 VSOLJニュースのメーリングリスト vsolj-news にご加入いただくと便利で す。購読・参加お申し込みは ml-command@cetus-net.org に、本文が subscribe vsolj-news と書かれたメールを送信し、返送される指示に従ってください。 なお、本文内容に対するお問い合わせは、著者の連絡先までお願い致します。