vsolj-news 156: SN 2006ep in NGC 214 VSOLJ ニュース (156) 超新星2006epを山形の板垣さんが独立発見 著者 :山岡均(九大理) 連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp 超新星ハンター板垣公一(いたがきこういち)さんが、アンドロメダ座の銀河 NGC 214に超新星を発見しました。自身、今年4個目の発見です。7月の超新星 2006dyと同様、爆発後それほど経っていないものと考えられます。 今回の超新星を世界最初に発見したのは、リック天文台のカツマン自動撮像 望遠鏡(KAIT)のチームで、天体は超新星2006epと命名されています。位置は、 赤経: 0時41分24.88秒 赤緯:+25度29分46.7秒 (2000年分点) で、母銀河であるNGC 214の中心から西に43秒角、南に11秒角のところにあた ります。KAITチームや板垣さんは、8月30-31日には超新星は17.8等ほどの明る さであるが、26日以前には19等程度よりも明るい天体はなかった、と報告して います。爆発から1週間以内の、かなり新鮮な超新星と言えるでしょう。 この銀河には、昨年も超新星2005db(IIn型)が出現し、16.2等ほどまで明る くなりました。今回の超新星2006epの、今後の光度追跡やスペクトル観測が望 まれます。 参考文献: CBET 609 (2006 Aug 31) 2006年9月1日 ※ この「VSOLJニュース」の再転載は自由です。一般掲示、WWWでの公開 等にも自由にお使いください。資料として出版物等に引用される場合には出典 を明示していただけますと幸いです。継続的・迅速な購読をご希望の方は、 VSOLJニュースのメーリングリスト vsolj-news にご加入いただくと便利で す。購読・参加お申し込みは ml-command@cetus-net.org に、本文が subscribe vsolj-news と書かれたメールを送信し、返送される指示に従ってください。 なお、本文内容に対するお問い合わせは、著者の連絡先までお願い致します。