vsolj-news 165: SN 2007B in NGC 7315 VSOLJ ニュース (165) 板垣さん、NGC 7315に超新星2007Bを発見 正月気分も子供たちの冬休みもまだ明けませんが、早くも日本人による新天 体の発見報が届きました。昨年1年間に11個もの超新星を発見(独立発見含む) された、山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんによる発見です。 板垣さんは、1月5.38日(世界時、以下同様)に撮影したCCD画像上に、16.7等 級の新天体が写っているのに気付きました。新天体の位置は、 赤経: 22時35分31.10秒 赤緯: +34度48分06.6秒 (2000年分点) で、ペガスス座の銀河NGC 7315の中心から西に7秒角、南に6秒角の位置にあり ます。2006年12月25.41日に撮影した画像では写っていませんでした。発見2日 後の7.395日には、板垣さん自身によって天体が確認され(このとき16.4等)、 超新星としての符号「2007B」が与えられました。超新星としても明るい部類 のものと考えられ、さらに爆発から10日以内の若い天体と思われます。今後の 分光タイプの決定や、光度変化のモニターが望まれます。 今年に入って最初の超新星発見は、アメリカのパケット(Puckett)さんたち によるもので、今回の板垣さんの発見は、世界的に見て今年2個目の超新星発 見となります。今年も、板垣さんの活躍が期待されるところです。 参考文献: CBET 797 (2007 Jan 8) 2007年1月8日 ※ この「VSOLJニュース」の再転載は自由です。一般掲示、WWWでの公開 等にも自由にお使いください。資料として出版物等に引用される場合には出典 を明示していただけますと幸いです。継続的・迅速な購読をご希望の方は、 VSOLJニュースのメーリングリスト vsolj-news にご加入いただくと便利で す。購読・参加お申し込みは ml-command@cetus-net.org に、本文が subscribe vsolj-news と書かれたメールを送信し、返送される指示に従ってください。 なお、本文内容に対するお問い合わせは、著者の連絡先までお願い致します。