vsolj-news 229: SN 2009mh in NGC 3839 VSOLJ ニュース (229) 超新星発見ラッシュ 著者 :山岡均(九大理) 連絡先:yamaoka@phys.kyushu-u.ac.jp 精力的な天体捜索者である山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、ま たもや超新星を発見されました。先週の超新星2009mdの発見(VSOLJニュース 228)に続いての成果です。 板垣さんは、栃木県高根沢町に設置した観測所で12月12.779日(世界時)に撮 影した画像上に、16.6等級の新天体があるのに気付きました。新天体の位置は、 赤経 11時43分55.93秒 赤緯 +10度46分55.2秒 (2000年分点) で、しし座の銀河NGC 3839の中心から東に23秒角、南に10秒角の位置にあたり ます。発見画像は、板垣さんのサイト http://www.k-itagaki.jp/images/psn3839.jpg で見ることができます。超新星は、宮城県大崎市の遊佐徹(ゆさとおる)さんに よって、アメリカのニューメキシコ州にある遠隔操作望遠鏡を用いて確認され、 超新星2009mhの符号が付けられています。 母銀河は3億光年弱の距離にあり、この超新星は極大に近い明るさで発見さ れたと考えられます。今後のタイプ判別などが待たれます。 参考文献:CBET 2074 (2009 Dec. 13) 2009年12月14日 ※ この「VSOLJニュース」の再転載は自由です。一般掲示、WWWでの公開 等にも自由にお使いください。資料として出版物等に引用される場合には出典 を明示していただけますと幸いです。継続的・迅速な購読をご希望の方は、 VSOLJニュースのメーリングリスト vsolj-news にご加入いただくと便利で す。購読・参加お申し込みは ml-command@cetus-net.org に、本文が subscribe vsolj-news と書かれたメールを送信し、返送される指示に従ってください。 なお、本文内容に対するお問い合わせは、著者の連絡先までお願い致します。