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ヘルクレス座 は,ほぼ天頂を通っていく大きな星座ですが,3等星より暗い星ばかりなので,少しばかり探しにくいかもしれません。
けれど,西隣のかんむり座 と東隣のこと座 は意外に目立つ小星座なので,その間に見える星をたどっていけば,自然とヘルクレス座 が浮かび上がります。
星図で太線になっているHの字型の星列が,ヘルクレスの胴体,その南には頭に当たるラス・アルゲチ,Hの字から伸びるような手足。ほら,ひざまずいている勇者ヘルクレスの姿が見えてきたでしょう?
ヘルクレス座 は,ネメアの森の大獅子(しし座)やレルネの沼のヒドラ(うみへび座)の退治など十二の大業を成し遂げたギリシア神話の英雄ヘラクレスの姿とされています。
ヘラクレスは,ペルセウス(ペルセウス座)とアンドロメダ(アンドロメダ座)のひ孫で,波瀾万丈の生涯を送った末,非業の死を遂げましたが,彼の父親でもある大神ゼウスが星座にしたと言われています。
ヘルクレス座 の詳しいお話は星の停車場を,星の名前については星のるつぼをご覧下さい。