☆9月の星空

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1999年9月の星空情報

 8月のお盆を過ぎた辺りから,日に日に日没が早まっていくのがわかります。秋の日の入りがどんどん早くなっていく様子を,“秋の陽はつるべ落とし”といいますね。夜が早く訪れる分,星空観察もしやすくなります。

 空も秋らしく澄み渡ってくる24日は,“中秋の名月”にあたります。里芋を供える習慣があったことから,中秋の名月は“芋名月”とも呼ばれますね。
 ところで,中秋の名月とはどんな月かご存知ですか? 旧暦8月15日の月のことです。旧暦は月の満ち欠けで決まっていましたから15日は必ず満月でした。また,旧暦では7月から9月が秋だったため,秋の真ん中の月8月の,さらに真ん中の日15日を“中秋”と呼んだのです。“名月”は,8月15日と9月13日の月を指す言葉で,8月15日の月は“中秋の名月”というわけです。

 26日には,先月19日に内合を迎えた金星が,明け方東の空で最大光度(-4.6等)を迎えます。早起きした日には,宝石のように光る明けの明星を探してみましょう。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座 ・ くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座 ・ や座 ・ わし座
 【下旬】 いるか座 ・ けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
下弦:17時17分
 白露:太陽の黄経が 165度になる。
10新月:07時02分
12 宇宙の日。
16 月と火星が接近(19時10分,6度34秒)。
18上弦:05時06分
23 秋分:太陽の黄経が 180度になる。
24 中秋の名月。
25満月:19時51分
26 金星最大光度(-4.6等)。


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