☆10月の星空

※当ページの転載・複製は,一切お断り致します。
(C) 2003-2004 Yukiko Tsuchiyama and Ryosuke Naito. All rights reserved.
(Produced by Mira House.)

2004年10月の星空情報

 日本では,特に際だった天文現象が起こらない10月です。惑星は,水星が5日に外合
 3日の小惑星による恒星食は,小惑星Lumenがぎょしゃ座 の9.4等星を掩蔽し,掩蔽帯は日本列島に沿うように対馬から東北,北海道東部を通っています。ただし,月齢18.1の月が上っています。

 ふんわりと優雅に流れるのが特徴のジャコビニ流星群は 8日に極大を迎えます。近年母彗星の回帰がなくても少数ながら見られるようになってきているジャコビニ流星群ですが,今年は好条件。母彗星のジャコビニ・ヂンナー彗星の次の回帰を2005年にひかえて要注意です。

 14日の部分日食は北へ行くほど食分が大きくなり,最大食分は東京で0.239。九州南部と沖縄では見ることができません。日食の観測方法については,こちらをご覧下さい。
 各地での予報時刻と食分は,下表のようになっています。

場所欠け始め食最大(食分)食の終わり
稚内10h23m11h29m(0.419)12h35m
札幌10h27m11h31m(0.380)12h36m
仙台10h37m11h38m(0.300)12h38m
東京10h45m11h40m(0.239)12h36m
名古屋10h48m11h37m(0.181)12:26
京都10h49m11h35m(0.158)12h22m
大阪10h51m11h35m(0.147)12h20m
広島10h56m11h31m(0.086)12:06
福岡11h07m11h29m(0.033)11h51m
長崎11h19m11h30m(0.007)11h40m

 21日の夜に極大となるオリオン座 流星群はハレー彗星関係群で,こちらも好条件。毎年コンスタントに1時間15〜20個ほどの流星を見せてくれる群ですから,空を見上げてみましょう。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座 ・ はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座
 【下旬】 つる座 ・ とかげ座 ・ ペガスス座 ・ みずがめ座 ・ みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
3
小惑星(141)Lumenによる恒星食:02時22分(東北・北海道地方,減光3.3等,9.4秒継続)
5
水星が外合:11時
6月が最遠:07時(視直径29分33秒)
下弦:19時12分
8
寒露:07時49分。太陽の黄経が 195度になる。
ジャコビニ流星群の極大:11時(好条件)
14新月:11時48分
部分日食:東京で10時45分始
18
月が最近:09時(視直径32分30秒)
20
秋の土用の入り:10時27分。太陽の黄経が 207度になる。
21オリオン座 流星群が極大:4時(好条件)
上弦:06時59分
23
霜降:10時49分。太陽の黄経が 210度になる。
24
土星が西矩
26
十三夜
28満月:12時07分
アフリカ大陸西部から南アメリカ東部にかけて皆既月食


Home   【星空入門】   【星空情報