Kampuchea Airlines B757-200

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 2004年03月11日撮影。

 さすがにエジプト航空のA340-200に比べると若干の?引けをとるものの,カンプチア航空のB757-200も外せない飛行機だった。アジアの飛行機で小さいかもしれないが,ボーイング大国であるはずの日本にB757を所持する航空会社は存在しないのだ。
 今回のチャーター便は,往路が3月7日13:30着,14:30発のシェムリアップ行き(8589便),復路が3月11日のプノンペンからの便で12:30着,13:20発(8590便)。

 7日の便を逃した私は何としても11日に時間を確保するつもりだったが,何と当日,朝から雨。しかも本格的。何もそこまで降らなくてもいいじゃないかと思うほど,しっかり降っている。
 だが,ここで空港行きを止めたら後から絶対後悔するだろう。諦めて私は空港へ向かった。先日のエジプト航空で失敗したので,今度はしっかり30分早めに家を出る。

 しかし,空港へ近づくに連れ,道路は霧に覆われていく。
 そうだった,レーダーがよくなってすっかり忘れていたが,熊本空港は欠航率の高い雲の中の空港なのだった。大丈夫かなぁ。。。

 ターミナル向かいの農道へ着くと,幸いにして滑走路は何とか見えている。助かった!と思ったのはよいが,肝心の飛行機は30分以上遅れ,私は雨の空港でしっかり待ちぼうけを食わされたのだった。うーむ,またしてもやられたな。

 だが,13時04分,降り立った飛行機を見てビックリ。何という派手な飛行機なんだ? 雨の空港で待った甲斐があったというものだ。

@熊本空港
@熊本空港

 後から調べたところによると,XU-123というこの機体は,チャーター便として日本のあちらこちらの地方空港へ飛来しているようで,ド派手なベースの塗装はカンプチア航空のものというより,イギリスの My Travel Lite(URL)という会社のものらしい。謎な文字(カンボジア語?)のみが,イギリスの飛行機ではないことを物語っている。リース中なのか,何なのか?

 雨のおかげで逆光に苦しまずに済んだと建設的解釈?をし,飛行機がエプロンに停止した後,国際線ターミナルへ行ってみる。まったく雨のフィールドでは何をやるのも億劫だ。
 急いで飛行機の顔を眺めたが,あっという間にぬれねずみ。よいショットを狙う元気など無く,再びすごすごと農道へ戻って,出発の時を待つことにした。飛行機も小さいし行き先はアジアだし,プッシュバック後は,おそらく通常のB767を見送るスポットで待てば,離陸の瞬間が見やすいだろう。

 その後,降ったり止んだりする雨の中,めげずに飛び回るヒバリやジョウビタキを見ながら,長い間プッシュバックの気配を待った。到着ものんびりなら,出発も更にのんびりなのだ,仕方あるまい。

 結局この飛行機の出発は,予定の1時間遅れ。テイクオフは14時23分だった。派手な機体といえど,悪天候の空ではあっという間に雲の中。またいつか,いらっしゃい!


カンプチア航空 Boeing B757-23A レジストリ:XU-123
@熊本空港
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