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うしかい座 は,晩春から梅雨の頃に描けて頭の真上を通り過ぎる大きな星座です。牛飼いという名前ですが,古来から,猟犬(りょうけん座 )をひきつれて熊(おおぐま座 )を追っていく男の姿が描かれていました。α星アルクトゥルスの意味も,“熊の番人”です。
探し方は簡単で,北斗七星の柄杓の柄の先を伸ばしていけば,オレンジ色の宝石のように輝くアルクトゥルスにたどりつきます。そして,アルクトゥルスを頂点に2等星と3等星が描く大きなネクタイのような形の星列を見つけられたら,それがうしかい座 です。星がよく見える空なら,すぐ隣の可愛らしいかんむり座 もよい目印になります。
うしかい座 は,堂々とした歴史ある古い星座ですが,実は,誰の姿を描いた物かという神話は,はっきりしていません。おおぐま座 を追いかけているため,大熊の息子アルカスであるとか,足が不自由だったため馬車で戦場を駆けめぐったアテナイ王エリクトニウスであるとか言われますが,アルカスはこぐま座 になっていますし,エリクトニウスはぎょしゃ座 になっています。
また,天球をかついでいた巨神族アトラスが,その任務から解放されるため,ペルセウス(ペルセウス座)に石にしてもらった姿であるとも言われます。
うしかい座 の星の名前については星のるつぼをご覧下さい。