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北極星を含むこぐま座 は,柄杓の形を描く七つの星で形づくられ,大きさも明るさも北斗七星の小型版といった感じです。このページの星図では5等以下の星を表示していませんので六つの星になっていますが,暗い星も見える空なら,七つ目の星もちゃんと見えますよ。北斗七星から北極星を探し,他の星は,北極星からたどってみて下さい。
こぐま座 を探すときは北を向くことになりますので,星図は北を下に,南を上にして作っています。
ギリシア神話によると,こぐま座 は,おおぐま座 になったカリストの息子,アルカスの姿。
ニンフのカリストは,月と狩りの女神アルテミスの侍女で,狩りが得意な美しい娘でした。ところが,野山で狩りをするカリストにひかれた大神ゼウスは,アルテミスに化けてカリストに近づきます。やがてカリストは男の子を産みますが,ゼウスの妻ヘラの怒りにふれ,熊の姿に変えられてしまいました。
カリストが生んだ男の子アルカスは,時が過ぎると狩りの名手に成長します。そして,自分の母とも知らずに森の中で出会った熊に向かって槍をかまえることになるのです。これを見たゼウスは,母殺しの罪を犯させまいと,アルカスも熊に変えて二人を星座にあげたのでした。
ただ,星座になってもヘラの怒りはとれず,大熊と小熊は地平線下に沈んで休むことを許されず,天を回り続けているのだということです。
こぐま座 の星の名前については星のるつぼをご覧下さい。