☆8月の星空

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2001年8月の星空情報

 8月は夏休みで星を見る機会が多くなる月です。1日から7日まではスターウィークで,各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。

 さて,今年の8月は,夜明け前の東の空に輝く木星に注目してみましょう。
 6日の朝には,-2.0等の木星と-4.0等の金星が並ぶ豪華なランデブーが見られます。少し離れたところには土星も輝いていますので,数日おきに同じ場所から風景写真を撮ると,惑星の動きがわかって楽しいでしょう。
 また16日明け方には,日本全国で木星が月齢26の月に潜入する木星食が見られます。木星は月の明るい部分に潜入し,地球照に輝く暗い側から出現します。小望遠鏡があると,木星がガリレオ衛星を従えて月に隠されていく姿が楽しめます。
 また,木星食の日には天王星が衝となり,この前後は天王星が見頃となります。天王星は小望遠鏡や双眼鏡でもよく見えますので,探してみましょう。(星図詳細星図

 毎年お盆休みの頃と重なって極大が訪れるペルセウス座流星群は,今年は月も小さく好条件です。12日〜13日の夜には是非夜空を見上げてみましょう。

 25日はミラくじら座ο)の極大予想日となっています。ミラの極大は8月下旬から9月半ばあたりになると思われ,8月に入ると肉眼でも見えてきます。8月12日頃なら,ミラは午前2時頃,南東の空に30度〜40度の高度で見えていますので,ペルセウス座流星群の観望のついでに探してみましょう。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 へびつかい座 ・ ヘルクレス座 ・ りゅう座 ・ さいだん座(☆)
 【中旬】 へび座(尾部)
 【下旬】 こと座 ・ たて座 ・ みなみのかんむり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座), M27 (あれい状星雲,こぎつね座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M4・M80 (さそり座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
, M56 (こと座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


 惑星用語の説明はこちら
曜日天文現象
満月:14時56分
 立秋:太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
12下弦:16時53分
13 ペルセウス座流星群が極大(01時)
16 木星の食(潜入 札幌:3時19分,那覇:2時53分)
天王星が衝(+5.7等,やぎ座)
19新月:11時55分
20 はくちょう座流星群が極大
23 処暑:太陽の黄経が 150度になる。
25 旧暦七夕
ミラの極大光度予想日
26上弦:20時44分


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