8月の星空
8月は夏休みで星を見る機会が多くなる月です。1日から7日まではスターウィークで,各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。
海王星と天王星が相次いで衝を迎え,観望好期となります。天王星は小望遠鏡や双眼鏡でもよく見えますので,探してみましょう。海王星も小望遠鏡で小さな小さな円盤状に見ることができます。
また,金星も22日に東方最大離角を迎えて夕空で観望好期。小望遠鏡でも半月型の金星の形を楽しむことができます。
毎年お盆休みの頃に極大が訪れるペルセウス座流星群は,今年は月がなく,ピーク時刻が日本では夜明け前になるため条件最良です。空の暗いところでは1時間に100個を超える可能性もあるそうですから,12日〜13日の夜には是非夜空を見上げてみましょう。
流星の観測方法はこちらです。
くじら座のミラは先月に引き続き明るく見頃です。ミラはおよそ332日の周期で2等〜10等くらいの範囲で明るさを変えますが,来年以降,ミラの極大時期がずれていくため肉眼で見るのが難しくなっていきます。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 へびつかい座 ・ ヘルクレス座 ・ りゅう座 ・ さいだん座(☆)
【中旬】 へび座(尾部)
【下旬】 こと座 ・ たて座 ・ みなみのかんむり座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座), M27 (あれい状星雲,こぎつね座)
【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
【球状星団】 M4・M80 (さそり座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
, M56 (こと座)
【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
惑星用語の説明はこちら。
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
1 | 木 | 下弦:19時22分 | |
2 | 金 | 海王星が衝(+7.8等,やぎ座) | |
4 | 日 | 小惑星パラスが衝(+9.4等) | |
8 | 木 | 立秋:太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。 | |
9 | 金 | 新月:04時15分 | |
13 | 火 | ペルセウス座流星群が極大(02時) | |
15 | 木 | 上弦:19時12分 旧暦七夕 | |
20 | 火 | 天王星が衝(+5.7等,みずがめ座) はくちょう座流星群が極大 | |
22 | 木 | 金星が東方最大離角(-4.3等,離角46度00分) | |
23 | 金 | 満月:07時29分 処暑:太陽の黄経が 150度になる。 | |
31 | 土 | 下弦:11時31分 |