☆10月の星空

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2002年10月の星空情報

 8日の夜に極大を迎えるジャコビニ流星群は,ふんわりと優雅に流れるのが特徴です。母彗星であるジャコビニ・ヂンナー彗星が回帰したのは4年前でしたが,ジャコビニ流星群は近年母彗星の回帰がなくても少数ながら見られるようになってきています。次回の母彗星の回帰は2005年。この10月は月の影響がなく条件がよいので,気をつけてみてください

 先月末に内合を迎えた水星は,明け方の空に回って13日に西方最大離角となります。午前5時の高度が10度以下で低いですが,近くに火星もありますので,地平線の開けたところで双眼鏡を使って探してみるとよいでしょう。

 21日に極大となるオリオン座流星群はハレー彗星関係群で,毎年コンスタントに1時間10〜15個ほどの流星を見せてくれる群ですが,今年は月明かりが大きく条件がよくありません。

 31日のしし座ηの星食(えんぺい)は,北海道から沖縄まで日本全国で見ることができます。明け方の空になりますが,月齢24の月の暗い部分から3.5等星が出現する様子を観察してみましょう。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座 ・ はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座 ・ ・
 【下旬】 つる座 ・ とかげ座 ・ ペガスス座 ・ みずがめ座 ・ みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
6新月:20時18分
8
寒露:太陽の黄経が 195度になる。
ジャコビニ流星群の極大:23時
9
小惑星ケレスが(+7.6等)
13上弦:14時33分
水星が西方最大離角(-0.5等,離角18度04秒)
20
秋の土用の入り:太陽の黄経が 207度になる。
21満月:16時20分
オリオン座流星群が極大(16時)。
23
霜降:太陽の黄経が 210度になる。
29下弦:14時28分
31
しし座η(3.5等)の星食(出現):05時01分


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