☆11月の星空

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2004年11月の星空情報

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,晴れの日が多く,本格的寒さはまだということで,星を見るにはよい季節です。今年は12日が新月ですから,中旬が星空観望に適しており,17日に極大を迎えるしし座 流星群の条件が良好です。
 しし座 流星群は,母彗星のテンペル・タットル彗星の近日点通過から6年が経ち活動も終息に向かっていますが,明るい痕を残す火球が出現する可能性もあります。
 上旬に極大を迎えるおうし座 南・北流星群及び月末のオリオン座 χ流星群は共に条件はよくありません。

 月前半は,明け方の東の空がにぎやかです。
 5日朝の金星と木星のランデブーは,明るい2星がほとんどピッタリくっつくように接近しています。この2星より低い位置には火星も見えており,細い月が残る10日の朝は,高い順に木星・月・金星・火星と並び,翌11日は火星と月が1度以下に接近します。日々の移り変わりをカメラで捕らえてみるのも楽しいでしょう。

 21日の水星東方最大離角は,夕方5時の高度が6度程度です。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 
 【中旬】 きょしちょう座(☆)
 【下旬】 アンドロメダ座 ・ うお座 ・ ちょうこくしつ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), M52 (カシオペア座), h-χ (二重星団,ペルセウス座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33(さんかく座), M77(くじら座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
3
月が最遠:03時(視直径29分31秒)
5金星が木星の北0度36分:06時
下弦:14時53分
6
おうし座 南北流星群極大
7
立冬:10時59分。太陽の黄経が 225度になる。
10
海王星が東矩:02時
12新月:23時27分
14
月が最近:23時(視直径32分59秒)
17
しし座 流星群の極大:17時(好条件)
19上弦:14時50分
21
水星が東方最大離角:10時 (-0.3等,離角22度11分,視直径6秒6)
22
小雪:08時22分。太陽の黄経が 240度になる。
オリオン座χ 流星群の極大
27満月:05時07分
29
天王星が東矩:08時
30
月が最遠:20時(視直径29分26秒)


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