20. デジイチ時代がやってきた (2)

 2003年生まれのベリーのお迎え当初の撮影は,主に Nikon COOLPIX800 だった。
 ベリーお迎えから2ヶ月半後の2004年1月末,初めてのデジタル一眼レフカメラ Fujifilm FinePix S2 Pro を手に入れ,ベリーを撮りまくった。

 やっとベリーの綺麗な写真が撮れるようになった嬉しさよ!

  • 2004年01月31日(土) 朝82g お迎えから92日目
(2004-01-31 21:02:44, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:02:44, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 小松菜を食べてくれるのは嬉しいが,土を食べようとするのでパインチップで土を隠したが,今度はパインチップをかじって遊ぼうとする。
 黴が生えていたらいけないし,それも止めてくださいベリーさん。鉢植えから直接野菜を食べさせるのは諦めた方が良いのだろうか?

(2004-01-31 21:02:53, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:02:53, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:16, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:16, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:35, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:35, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:36, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:36, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:52, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:03:52, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:04:00, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:04:00, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:04:14, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:04:14, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 とにかく小松菜にご執心で植木鉢からなかなか離れようとしないベリーなのだった。

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19. デジイチ時代がやってきた

 2003年生まれのベリーは,特に最初の頃はデジタルカメラに恵まれていなかった。
 お迎え当時に使っていたデジカメは主に Nikon COOLPIX800 で,これはかなり長い間愛用した大変良いカメラだったが,光量が足りない室内でよく動き回るオカメインコの雛を撮影するには辛かった。

 私の元へ初めてのデジイチがやってきたのは,ベリーをお迎えして2ヶ月半が過ぎた2004年1月末のこと。私が所持していた400mmレンズと友人の Fujifilm FinePix S2 Pro をトレードすることになったのだった。

 当然最初の被写体はベリーである。

(2004-01-30 21:50:33, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 21:50:33, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 21:57:51, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 21:57:51, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 当時のデジイチはまだ夜明けの時代。
 今から考えると色々信じられない不便や制約があったが,それでも背景がボケてくれたり羽毛の柔らかさな質感が表現できたりと画期的だった。

(2004-01-30 22:06:26, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 22:06:26, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 22:09:27, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 22:09:27, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 幸いにして?ベリーはやんちゃ盛り。
 そして生まれながらにして好奇心旺盛なベリーは,初めて見る大きくて黒いカメラに動じることもなかった。

 ベリーが囓っているこの籠は,ボロボロになってしまったけれど思い出がたっぷりすぎて今も捨てられずにいる。

(2004-01-30 22:12:33, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 22:12:33, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 この頃はスミレ色のソニーのVAIOを使っていたのだった。
 ベリーはそんな時代の子だったのだ。

(2004-01-30 22:12:54, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-30 22:12:54, Fujifilm FinePix S2 Pro)
  • 2004年01月26日(月) 朝83g お迎えから87日目
  • 2004年01月27日(火) 朝82g お迎えから88日目
  • 2004年01月28日(水) 朝83g お迎えから89日目
  • 2004年01月29日(木) 朝84g お迎えから90日目
  • 2004年01月30日(金) 朝84g お迎えから91日目
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ベリーぴよぴよ

 ベリーは音楽が好きだった。

 音楽好きなオカメインコにしようと思って,ベリーをお迎えした直後からよく音楽を聞かせていたが,彼が音楽好きだったのはそのせいなのか天性なのかわからない。

 彼は音楽なら何でも好きだった。
 アニソンやポップ,クラシックはもちろんのこと,演歌や民謡,浪曲でさえもOKで,ラジオで音楽を聞いていて,民謡の時間が始まって民謡を理解できない私がラジオを消したりすると,ベリーはいつも悲しそうな声を出した。
 仕方なく私が再びラジオをつけると,ベリーは満足そうに音に合わせて小さく声を出していた。

(2019-07-01)
(2019-07-01)

 音楽なら何でも来いのべりーだったが,やはり特別好きな曲というものはあった。その最たるものが《フニクリ・フニクラ》だ。
 きっかけは,たまたまついていたテレビから流れたNHKの名曲アルバム。この曲が始まった瞬間,ベリーは今までやっていたことを全て忘れたかの如く跳ね上がり,感極まったようにピーピーと一緒に歌い出したのだ。

 流石に驚いたが,再び《フニクリ・フニクラ》を聞かせると同じ反応。次第にハーモニーを覚えて一緒にハモり始める始末。結局その後,ベリーの為にルチアーノ・パバロッティの『イタリア民謡集』のCDを買ってあげた。ベリーはこのアルバムの大半の曲が大好きだったので,ベリーがぐずってうるさい時は,イタリア民謡集を聞かせて黙らせる(あるいは歌わせる)のが常套手段になったのだった。

(2021-06-10)
(2021-06-10)

 ベリーが特に好きなのはノリが良い曲だった。アニソンが好きだったし,デンパソングが好きだった。好きな声というものあるようだった。声優の小倉唯さん,竹達彩奈さんの曲は別格で彼女達のアルバムは《フニクリ・フニクラ》の次くらいにお気に入りだった。ベリーの為に小倉唯さんのライブBlu-rayなど購入してベリーに見せていたものだった。ベリーは楽しそうに見てくれて,その間は「おやつをよこせー!」とうるさく絶叫しまくったりしないので助かった。

(2020-07-07)
(2020-07-07)

 要求を通すためにうるさく叫ぶベリーを黙らせるには音楽が一番!
 ベリーを黙らせるために作られたプレイリストが「Berry_piyopiyo」だった。

 Apple Musicでベリーが気に入った曲を片っ端から放り込んでいったプレイリストだ。このプレイリストは本当に効果抜群で,これを聞かせればベリーはご機嫌。
 若い頃のベリーは一緒にノリノリで歌っていたし,晩年のベリーは気持ち良さげに嘴をギシギシ言わせながらたまに音楽に合わせてピヨピヨと声を出してた。

 そんなプレイリスト。
 ベリーがいなくなってから一度も聞いていなかった。辛いのではないかと思って聞く勇気がなかったのだった。イタリア民謡集もパバロッティのテノールも聞けなかった。
 でも,そろそろ聞いてみようかなと思って,自宅サーバーにプレイリストを移植した。

 ベリーが好む曲ばかりなので,プレイリストはあらゆる分野に渡る変な選曲だ。けれど,そんなプレイリストの存在こそがベリーが生きた証なのだ。
 ベリーぴよぴよを聞こう。

(2004-05-18)
(2004-05-18)
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