七十二候 清明〜穀雨

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 二十四節気は,太陽の黄道上の位置によって決められた季節区分で,現在でもテレビの天気予報などでもよく聞かれます。

 この二十四節気を更に3つに分け,約5日ごとに初候(第1候),次候(第2候),末候(第3候)とし,一年を72候に分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)です。
 七十二候は紀元前の中国で使われ始め日本でも早くから取り入れられましたが,黄河流域が起源の暦は日本と合わず,江戸時代,貞享暦(じょうきょうれき:1685-1754)の作者,渋川晴海が日本の自然に合わせて修正した本朝七十二候が作られ,雑節(土用や彼岸など)も設けられました。

 それでも区分が細かすぎる七十二候は実用的でなく,また実体不明な動植物の名も多いことから,現在ではあまり使われません。

二十四節気清明と穀雨に迎える七十二候
節気太陽黄経日付七十二候 (日本)意味
清明15°4月4日〜5日初候玄鳥至(つばめきたる)燕が南から飛んでくる頃
次候鴻鴈北(こうがんかえる)雁が北へ飛んでいく頃
末候虹始見(にじはじめてあらわる)初虹が見られる頃
穀雨30°4月20日〜21日初候葭始生(あしはじめてしょうず)葭(葦)が芽を出し始める頃
次候霜止出苗(しもやんでなえいずる)霜が終わり稲の苗が成長する頃
末候牡丹華(ぼたんはなさく)牡丹の花が咲く頃


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