おひつじ座 (Ari, Aries)

最終更新:1999-04-05

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おひつじ座
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和名

 手元の資料では,おひつじ座にまつわる和名は発見できませんでした。




主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
αハマルHamal羊の頭アラビア語
2.01K2*80+0.2
βシェラタンSheratanしるしアラビア語
2.63A5*50+1.7
γ1
γ2
メサルチムMesarthim
Mesartim
大臣?
 4.83
4.75
A*
B9*
160 
δボテン


4.35K2*170 

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星ハマル(Hamal, Hamel, Hemal)は,“成長して一人前になった羊の頭”という意味のアラビア語,アル・ラス・アル・ハマル(Al Ra_s al H.amal)が語源。おひつじ座全体を呼ぶ名前だったものが,この星の固有名になった。

 β星シェラタン(Sheratan, Sharatan)は,“しるし”“合図”“信号”などを意味するアラビア語,アル・シャラタイン(Al Sharat.ain)が語源。元は,β星・γ星から成るアラビア第一星宿の名前で,この名前ができた紀元前1世紀頃,春分に太陽がこの星の辺りに来るため,年始の印の星とされていた。

 γ星メサルチム(Mesartim, Mesarthim)は,アラビア語のアル・ムサルティム(Al Muthartim)が語源と言われるが,意味の定説はない。“よく肥った羊”であるとか,二重星であることから“二つのしるし”であるとも言われる。

 δ星ボテン(Botein)は,“腹部”を意味するアラビア語の,アル・ブタイン(Al But.ain)が語源。現在の星座絵ではこの星は羊の尾にあたっているが,昔は腹と考えられていたのであろうと,『STAR NAMES Their Lore and Meaning』の著者アレンは語っている。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
RM7.4-13.7186.78M3E-M6E
TSRA7.5-11.3316.6M6-M8E
UM7.2-15.2371.13M4E-M9.5E

【変光星型】 M:ミラ型, SR:半規則的変光星
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり


★ おひつじ座の神話や探し方については,星座入門おひつじ座 をご覧下さい。




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