りょうけん座 (CVn, Canes Venatici)

作成:2000-07-23

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りょうけん座
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和名

 手元の資料では,りょうけん座にまつわる和名は見つかりませんでした。




主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
α1




5.61F0*120
α2コル・カロリCor Caroliチャールズの心臓ラテン語
2.88(Var)B9.5*120
βカーラ
アステリオン
Chara
Asterion
南の犬の名
北の犬の名
ギリシア語
4.27G0*29

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星コル・カロリ(Cor Caroli)の“Caroli”は英語のチャールズに相当するラテン名“Carolus”の属格であり,ラテン語で“チャールズの心臓”という意味となる。
 チャールズは,一般的には英国王チャールズ2世(1630-1685)を指し,命名者はハレー彗星で知られるエドモンド・ハレー(1656-1742)であるとされている。この説によると,ピューリタン革命で処刑されたチャールズ1世の子であるチャールズ2世がイギリスに戻って王位についた日,この星が特に明るく輝いた。後になって,チャールズ2世の侍医であるスカーバラがハレーにこの話をし,ハレーが王政復古を記念して1725年に命名したという。ハレーが台長として活躍したロンドンのグリニジ天文台の設立に,チャールズ2世は深く関与していた。
 しかし,1673年の星図において,この星の位置に王冠が描かれ,星座名として“殉難の王チャールズの心臓”と記されているため,殉難の王はピューリタン革命で処刑されたチャールズ1世を指し,命名者はスカーバラであるという説もある。

 りょうけん座の北の犬をアステリオン,南の犬をカーラと言い,β星は南側の犬(カーラ)の口の辺りに位置する。カーラ(Chara)はギリシア語で“かわいい者,親愛なる者”という意味。2匹の猟犬はうしかい座に繋がれており,牛飼いから見て“かわいい者”であるという。
 別名アステリオン(Asterion)は,言うまでもなく北の犬の名。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
α2ACV2.84-2.985.46939B9.5VP(SI-CR-EU)りょうけん座α型の名前の由来の星
RM6.5-12.9328.53M5.5E-M9E
VSRA6.52-8.56191.89M4E-M6EIIIA:
TUSRB5.55-6.650M5III

【変光星型】 ACV:回転型(りょうけん座α型), M:ミラ型, SR:半規則型
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり, : :不確か
【コメント】


★ りょうけん座の神話や探し方については,星座入門りょうけん座 をご覧下さい。




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