トマーティン → アーカード城

トマーティン → アーカード城

ダヴィオット → インヴァネス → ドラムナドロッキット → ストローン
Daviot, Inverness, Drumnatrochit, Strone

 
 トマーティン醸造所を後にして、この日の観光ハイライトであるネス湖&アーカード城へ向かう。ここを見るためにエディンバラのホテルを1泊無駄にしインヴァネスに1泊することにしたのだ。
 ずっと走ってきたA9でそのまま北上し、インヴァネスにある道路の終着点でA82に乗り換えネス湖の畔を南下する。ハイランドの首都であるインヴァネスは、エディンバラを出発して初めての本格的な街だ。

 ドラムナドロッキットの看板は、英語の上にゲール語(Druim na Drochaid)が表記されている。

トマーティン醸造所

TOMATIN distillery
 
Tomatin – Home

 A9からのアクセスが良く、目的地のインヴァネスに近い TOMATIN醸造所には、できれば行ってみたいと旅行計画時から考えていた。しかし、何しろ何もかもが初めてな土地で、時間配分も交通事情も全くわからない。行けるかどうかは危ういところだった。
 この日はエディンバラからインヴァネスまでレンタカーを借りて移動しなければならず、海外でのレンタカーに長距離移動とイベント目白押し。それだけでもかなりハードルが高い行程だったのに、途中でネス湖とアーカード城を観光することにしていた。だから、TOMATINは行けたら行こう程度の気持ちにしていた。ウィスキーの醸造所はウィスキー大好きな私としてはハイランド観光の花形で、本当は是非とも行ってみたかったのだが…。
 しかしながら、運良くA9を走りながら案内を見つけることができた! 即決で高速道路を下り、TOMATIN醸造所へ向かった。
 

 「トマーティン」とはゲール語で「ネズの木の茂る丘」という意味。インヴァネスの南24kmほどのこの場所は古くからハイランドとローランドを結ぶ交通の要所で、旅人が必要な品々を買い求める場所だった。必要な品々の中には当然ながらウィスキーも含まれ、昔からこのあたりではウィスキーが造られていた。
 1746年カロデンの戦いに破れたジャコバイト軍が敗戦を覚悟してウィスキーを飲み交わして散っていった「別れの丘」は、この醸造所のすぐ近く。
 1897年に開設したTOMATIN醸造所はスコットランドで3番目に標高の高い醸造所で一時期はスコットランド最大級の醸造所だった。1980年代の不況の頃に宝酒造が出資し経営を救った経緯から日本にも関係が深く、ビジターセンターを訪れると、スタッフが私達のために日本語の観光ビデオを流してくれた。時間がなかったのでガイドツアーに参加することはできず残念だった。

 土産物を少々購入し、写真を撮ってTOMATINをあとにした。ビジターセンターの受付の女性が「lovely weather」で良かったねと言ってくれたのが印象的だった。雨の予報だったのに、何故かこの日の旅程はハイランドに入ってずっと晴れに恵まれたのだった。

140407-133636


 
 

ニュートンモア→ トマーティン

ラリア・カフェ(ニュートンモア)