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★参考文献
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テンペレート・ハウスは世界最大の室内植物(Jubaea chilensis,チリヤシ)が植えられている世界最大の温室で,ヴィクトリア時代の1899年に完成した。建築家はパーム・ハウスと同じデシマス・バートンである。
曲線が特徴であるパーム・ハウスに対し,こちらはシャープな直線がモダンな印象を与えており,当初は木製だったフレームはアルミに変えられているものの,細部に至る美しい装飾には風格が漂っている。
中に集められてるのは,その名の通り温帯気候で生息する植物たちだ。
エントランスへ続く100mほどの真っ直ぐな道 Cherry Walk を歩いてテンペレート・ハウスへ近づいていくと,温室とは思えぬ佇まいに圧倒される。
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
Cherry Walk の正面にあるエントランスの上には「North Wing 1899」と書いた銘板が取り付けられており,そこを入って進んでいくと,「North Octagon 1861」と書かれた八角形の部屋へ続く。
この八角形の部屋が,テンペレート・ハウスで最初に完成した部分なのだろう。
中には所々にベンチが置かれ,パーム・ハウスと同じように階段があって上から植物を見下ろすこともできるようになっている。
南側の窓からは,遠く,パゴダと呼ばれる六角形の十重塔も見えている。キューガーデンズの観光写真には必ず載っている塔なので近くで見てみたかったが,テンペレート・ハウスの南端からパゴダまでは300mくらいの距離がある。
パゴダはこの窓から見るだけでとどめることにした。
世界一の広大な温室だというのに,私たちがテンペレート・ハウスの内部にいた時間は15分弱。午後2時を回ろうとしていたうえ,雲行きも怪しくなってきた。
まだそれほど急ぐ必要な無いにしろ,そろそろゆっくりと帰り支度をすべきだろう。
外部リンク
・Home | Transport for London (ロンドンの交通)
・Royal Botanic Gardens, Kew: Home Page (キュー・ガーデンズ)