※当ページの転載・複製は,一切お断り致します。
(C) 2008-2009 Yukiko Tsuchiyama, All rights reserved. (Produced by Mira House.)
★参考文献
|
テンペレート・ハウスに入るころから雲行きが怪しくなっていたのだが,案の定というべきか,テンペレート・ハウスを出るとすぐに小雨が降り始めてしまった。
小雨といってもそれなりに濡れてしまいそうで,カメラを濡らしたくなかったこともあり,テンペレート・ハウス前の芝生の中に木陰のベンチを見つけ,そこで少しばかり雨宿りをすることにした。
さすが一日に四季を持つロンドン,天気の変化が早いのだ。雨が降るのが突然ならば,きっと晴れるのも突然だろう。
幸いにして雨は激しくならず,立派な木の枝は十分に雨をしのいでくれたのだった。
ベンチに座って目の前のテンペレート・ハウスを眺めると,正面玄関のあった1899年建造の North Wing の隣に,1861年建造の八角形の部屋 North Octagon が繋がっているのがよくわかる。
まず小さな八角形の温室が作られ,北と南に対称に羽が生えたような建物を配置し増築したのだろう。
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
Temperate House to Victoria Gate via Pagoda Vista Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200 Fujifilm FinePix S2 Pro | ||
それから10分と経たないうちに雨が上がると,私たちはテンペレート・ハウスの玄関前を横切り,正面にパゴダ(中国風の六角形の十重塔)が見える道,パゴダ・ビスタ(Pagoda Vista)へ向かった。
パゴダは,パゴダ・ビスタの正面500mほどの遠くにそびえ立っている。その前を,丁度テンペレート・ハウスから出発した Kew Explorer(園内を集会する連結自動車)が通り過ぎていった。
私たちはパゴダを背にパゴダ・ビスタをヴィクトリア・ゲート方面へ向かって歩き始めたのだったが,道をこちらへ歩いてくる不思議な三人組に気がついた。
時代を間違っているのではないかと思う古風な出で立ちに私の目は釘付けになってしまったが,周囲の英国人たちは特に注意を払うわけでもなし。こんな格好の人たちが歩いていても,別に普通のことなのだろうか?!
三人は堂々とパゴダへ向かって歩いていき,正面から撮る勇気すら出せなかった私は,擦れちがった後に彼らの後ろ姿をカメラに納めたのだった。
ヴィクトリア・ゲート・復路 へ進む
コヴェント・ガーデン へ進む
外部リンク
・Home | Transport for London (ロンドンの交通)
・Royal Botanic Gardens, Kew: Home Page (キュー・ガーデンズ)