ロンドン旅行記 ★ シティ・オブ・ウエストミンスター(24)

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参考文献

24. エンバンクメント周辺 (On the fringe of Embankment, 2008-05-23)

 トラファルガー広場を背に,私たちはホワイト・ホールを南下し始めた。正面にはビッグ・ベンが夕陽に輝いている。ホースガーズから南は昨日歩いた道である。


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Whitehall

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Trafalgar Studio at Whitehall /D200 Advertising display at Whitehall /D200 Advertising display at Whitehall /FX33
Advertising display at Whitehall /D200 Patisserie at Whitehall /D200 Admiralty /FX33

 マクドナルドの前にあるバス停は,「ホワイトホール」。
 バス停の南,Great Scotland Yard との交差点には「Clarence」という名のパブがあり,18時を過ぎたこの時間,既にパブで寛いでいる人もいる。

 「Scotland Yard」と言えばロンドン警視庁のことだが,この Great Scotland Yard という通りは,昔スコットランド王家の離宮があった場所らしい。ロンドン警視庁の建物が,かつてこの Great Scotland Yard の中庭(Court Yard)に建っていたことからこの愛称が生まれ,場所が変わってしまった今も使われているというわけだ。ちなみに現在のスコットランド・ヤードはセント・ジェームズ・パーク駅の南にあり,シティ・オブ・ロンドンを除くロンドン全域を担当している。

Bus stop of Whitehall /FX33 Great Scotland Yard SW1 /D200 Intersection of Whitehall and Great Scotland Yard SW1 /S2 Pro
Pub at Whitehall /FX33 Nelson's Column from Whitehall /D200 Pub at Whitehall /D200

 私たちは Great Scotland Yard を通り過ぎ,そのすぐ南にあるホワイトホール・プレイス(Whitehall Place)からテムズ川の方へ向かって曲がってみることにした。これより南のホワイトホールは前日歩いていたし,二度も通るのは勿体ない。

 ホワイトホールは賑やかだったが,ホワイトホール・プレイスは人通りも少ない静かな道で,既に勤務時間も終わっているのか,通りの南側にある政府庁舎にも人気がない。ホワイトホール・プレイスを曲がってすぐ左にはスコットランド・ヤードの跡地があるということだが,確認できなかった。


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Whitehall Place

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Whitehall Place SW1 /D200 Whitehall Place SW1 /D200 Old War Office at Whitehall Place SW1 /S2 Pro
Whitehall from Whitehall Place SW1 /D200 Whitehall Place SW1 /S2 Pro Scotland Place SW1 /D200
Road sign at Scotland Place /D200 Scotland Yard /S2 Pro Closed Circuit Television at Intersection of Whitehall Place and Whitehall Court /D200

 ホワイトホール・プレイスの中ほど,建物が途切れたところは1本北のグレイト・スコットランド・ヤードと繋がるT字路の交差点になっており,このスコットランド・プレイスという小径の上を,ビルとビルを結ぶ橋が架かっていて印象的だった。
 現場を歩いているときは知らなかったのだが,のちに映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(日本では2007年7月公開)の魔法省の場面を見て,「この風景は絶対に見たことがある。ホワイトホールあたりの歩いた場所だ」と思って確認したところ,この橋のたもとがロケ地だった。
 なお,橋の向こうに見えている茶色い建物は,当初スコットランド・ヤードの本部が置かれたホワイトホール・プレイス4番地。本部は後にグレイト・スコットランド・ヤードへ移動し,現在はニュー・スコットランド・ヤードにある。
 スコットランド・ヤードと通称される首都警察(ロンドン警視庁)は,ロンドン市警察が管轄するシティを除くロンドン全域を担当する警察機構で,1829年に設立されている。

 T字路交差点を過ぎて更に少し歩くと,今度は道の南側に,赤い花環で飾られた兵士の銅像が見えてきた。戦車部隊の隊員像で,銘板に刻まれた文字によると2000年に作られたばかり。国防省の建物を背景に誇らしげに立っている。


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Royal Tank Regiment Memorial Statue

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Intersection of Whitehall Place and Whitehall Court /D200 Intersection of Whitehall Place and Whitehall Court /S2 Pro Intersection of Whitehall Place and Whitehall Court /D200
Intersection of Whitehall Place and Whitehall Court /FX33

 英国戦車連隊記念像
 第二次大戦時の1945年に英国戦車連隊へ支給されたコメット戦車のクルーを描いた記念像である。コメットには5人のクルー;Commander(戦車長)・Gunner(砲手)・Loader(装填手)・Hull machine Gunner(車体機銃手)・Driver(操縦手)が乗り,高さ77mmの高速度砲が装備され,600馬力のロールスロイス・エンジンが搭載されていた。コメットは,当時の敵の戦車に対し高い能力を持っていた。


 兵士の銅像を通り過ぎると,すぐに大通り Northumberland Avenue に突き当たり,正面に交通の要所のひとつ,エンバンクメント駅が見えてきた。

 エンバンクメント駅の向かい側,テムズ川とテムズ川沿いを走る Victoria Embankment に沿って細長い公園があったので,入り口付近だけちょっと見学してみることにした。政府庁舎と道路に囲まれた公園だが,静かで美しい。誰なのか確認はしなかったが,銅像もたっていて,ベンチもあり,十分にゆっくりと寛げそうな公園だった。


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Victoria Embankment Gardens

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Embankment Place /D200 Victoria Embankment Gardens, Whitehall Gardens /FX33 Statue of Victoria Embankment Gardens /D200
Victoria Embankment Gardens /S2 Pro Sign of Victoria Embankment Gardens /D200 Sign of Golden Jubilee Bridges /FX33

 公園を出て再び Northumberland Avenue へ出た私たちは,通りを渡り,テムズ川を歩いて渡れるゴールデン・ジュビリー・ブリッジを目指した。


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外部リンク
 ・トラファルガー広場 - Wikipedia
 ・スコットランドヤード - Wikipedia


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