ロンドン旅行記 ★ シティ・オブ・ロンドン(13)

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参考文献

13. タワー・ブリッジ (Tower Bridge, 2008-05-24)

 19世紀,テムズ川を往来する船の大型化に伴い,跳ね橋が必要になってきた。1886〜94年,8年の歳月をかけて建設されたタワー・ブリッジは,ホーレス・ジョーンズによる設計で,ロンドン塔の景観を損ねないようゴシック様式の塔を持つ。
 当時,史上最大の跳開橋(bascule bridge)だったタワー・ブリッジは,1100トンの架け橋をはね上げるために水力を利用した蒸気機関を用いていたが,非常に優秀なシステムで,複雑な仕組みにも関わらずただの一度も故障せずに100年近くも動き続けたそうだ。
 今では動力も電気に置き換わってしまったが,当初のエンジンは,南塔下のエンジンルームにすぐにでも動かせる状態で保存されており,見学することもできる。

 何しろ「跳ね橋」なのだから是非とも跳ね上がるところを見てみたいと考えるのは自然な流れだが,完成当初は日に50回も見られた橋の開閉も,今では少ないときだと週に数回程度。狙わないと見られそうにない。
 幸いにしてタワー・ブリッジの開閉時間はオフィシャルサイトで広報されている。事前に調べて狙っていたのが,24日の17時というスケジュールだった。SB Will と SB Cabby という名の2艘の上り船のために橋が開く。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

Tower Bridge (1)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Fujifilm FinePix S2 Pro
Nikon D200
Tower Bridge /D200 Tower Bridge & Tower Millennium Pier /S2 Pro Tower Bridge /D200
Tower Bridge & Tower Millennium Pier /S2 Pro Tower Bridge /FX33 Tower Bridge /FX33

 少し早めにテムズ川沿いでよい場所を探して陣取って待っていたが,橋の開閉を狙って橋を見に来た観光客は意外に少ないのか,みんな記念写真を撮ってはさっさといなくなる。
 写真撮影に良いスポットだったので,途中で写真を撮りたいからちょっとどいてくれと言われたり,シャッターを押してくれと言われたり。観光地で見知らぬ誰かにカメラのような貴重品を渡すなんて危険すぎるというのは用心深すぎる発想なのか,多くの白人観光客はそんなことには全くこだわっていないようだった。よく喋るラテン系?の若い女性グループの写真を撮ってあげると,代わりに私たち二人も撮ってくれるというので,カメラを渡して撮ってもらった。


 そうこうしているうちに,時刻は17時を少し過ぎ,橋の方から警告音が聞こえてきた。やがて橋の上から人の姿が消え,橋はゆっくり上がり始めた。
 そして,下流の方から背の高いマストをつけた帆船が2艘。最初に来たのが Cabby,続いて来たのが Will だった。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

Tower Bridge (2)

Nikon D200
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Tower Bridge /D200 sail boat /D200 sail boat /D200
sail boat Bridge /D200 sail boat /D200 Tower Bridge /D200
Tower Bridge /D200 Tower Bridge /D200 Tower Bridge /D200
Tower Bridge /D200 Tower Bridge /D200 Tower Bridge /D200
An aquatic bird /D200 An aquatic bird /D200 An aquatic bird /D200

 船が行ってしまうとすぐに橋は下り,いつものタワー・ブリッジの風景が戻った。そして橋に見入っていた観光客たちも思い思いの方へ散らばり始める。
 そんなこととは無関係に川へもぐる水鳥が1羽。少々印象的だった。帰国後図鑑で調べると,日本のカワウにそっくりなのだが,ロンドンにもカワウがいるのだろうか。


Tower Bridge タワー・ブリッジの開閉 → 高画質版


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外部リンク
 ・シティ・オブ・ロンドン - Wikipedia
 ・タワーブリッジ - Wikipedia
 ・Tower Bridge Exhibition
 ・Horace Jones - Wikipedia, the free encyclopedia


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