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★参考文献
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コッツウォルズ・ツアーの最後の訪問先は,バイブリー。
コッツウォルズの丁度真ん中あたりに位置するバイブリーは,詩人ウィリアム・モリス(William Morris, 1834-1896)が「英国で一番美しい村」と讃えたことで殊更有名になった村である。
バイブリーとアーリントンという二つの村の境目をコルン川(River Coln)が流れ,川には水鳥たちが遊び,観光写真でよく見掛けるアーリントン・ロウ(Arlington Row)には17世紀の家並みがそのまま残る。
名物はマス料理で,バイブリー鱒養殖場(Bibury Trout Farm)では,3月から10月まで,マスの放流が行われているそうだ。
バンクホリデーの連休中だったにも拘わらず渋滞もなくここまでやって来られたため,バイブリーでは予定より15分延長して45分ほどの時間がとれるとのこと。しかも,幸い雨は止んでいる! 予定変更でバイブリーを最終目的地にしたため,雨のあがった状態でこの美しい村でゆっくりできることになり,不幸中の幸いだったと言えるだろう。
私達のマイクロバスは,Ablington村を抜け,マス養殖場やスワン・ホテルに近いアーリントンの駐車場に止まった。
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
Bibury Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200 Fujifilm FinePix S2 Pro | ||
駐車場のすぐ脇をコルン川が流れ,その向こうには蔦が絡まるスワン・ホテルが見えている。コルン川の岸辺では話に聞く通りに白鳥や黒鳥が翼を休め,柔らかい緑色の草木が生い茂る。
ツアーは自由行動だったが,小さな村で,行くところは決まっているようなもの。ガイドのMさんが村を一周するというので,我々もツアーの他の参加者と一緒に何となくついていくことにした。
橋を渡ってバイブリーのスワン・ホテルの前を通り過ぎ,そのままコルン川沿いに歩いていくと,やがて美しいイングリッシュ・ガーデンの家が見えてきた。「Garden Open」の看板が立っていたので中を見せていただこうかと思ったが,庭に入るだけで一人£5(約1000円)も取るという。それは高すぎでしょう! 外から写真を撮らせていただき,通り過ぎた。
オープン・ガーデンの家のすぐ向かい辺りのコルン川に人が集まっていたので見に行くと,雛をつれた白鳥や,雛をつれたカイツブリみたいな鳥がすぐ近くで泳いでいて実に可愛らしい。
思わず長々と眺めてしまったが,美しいイングランドの田舎で水鳥の雛を眺めて過ごすなんて贅沢な時間は,そうそう巡ってくるものではないだろう。
その後,再び橋を渡ってアーリントン・ロウへ入る前に,公衆トイレが1件。2ペンスだった。
さて,いよいよ川を渡って,ガイドブックによく載っているアーリントン・ロウの家並みへ向かう。当たり前だが写真で見るのと全く同じで,タイムスリップしたような風景だ。
アーリントン・ロウを歩いているのは観光客ばかり。だが,この家々には今も普通に人が暮らしているのだ。たまに車が通るし,窓には白いカーテンが覗く。
バイブリーで一番の見所が,このアーリントン・ロウ。
ゆっくり写真を撮りながら歩くが,あっという間に通り過ぎてしまう。晴れていないのは返す返すも残念だが,バーフォードやブロードウェイでの激しい雨を思えば,雨上がりの柔らかい草木の色が有り難い。
アーリントン・ロウを通り過ぎると,川沿いの小径へ入り,駐車場の方へと向かった。川の向こうには,さきほどオープン・ガーデンをやっていた家も見えている。
駐車場のある幹線まで戻ってきたが,あんなにゆっくり歩いたにも拘わらずまだ20分ほど時間が残っていた。駐車場のすぐ前には土産物屋もあったが,そこは最後に寄ることにして,スワンホテルとは反対方向へ,坂を上って歩いてみることに。
このあたりは普通に民家ばかりという感じで,「For Sale」の看板がかかった家も見掛けた。ガイドのMさんによると,コッツウォルズの伝統的な煉瓦造りの家々は3億円〜4億円もするとのことだが,いったい如何ほどの値段がついているのだろう。
しばらく歩いて引き返したが,それでもまだ時間があったので,最後は駐車場の向かいにある土産物屋へ。
外にはハーブが並び,ガーデン用の人形やミニチュアの動物など並んでいる。中にはワインやマス,その他おみやげ物が色々あったが,何となく感性が合わず,何も買わずに出てきてしまった。コッツウォルズのお土産は自分で撮った写真だけということになってしまうが,無理して何か買うこともないだろう。
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ショップを出て,最後はスワン・ホテルと庭の写真などを撮って,バイブリーを後にした。
外部リンク
・コッツウォルズ - Wikipedia
・みゅう(MIKI TRAVEL)
・Cotswold Inns & Hotels | The Swan Hotel at Bibury
・Bibury. A Charming Cotswold Village. Bibury accommodation, Bibury holiday cottages and self catering