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星図は SkyViewer を用いて作成しました。
概要 ポルトガルの Alfredo Pereira 氏によってわし座のδ星近くに新星が発見されました。発見時の光度は6等で,12月2日(UT)には3等台に達したもようです。 位置は 19h 23m 05s.38 (J2000.0) です。 わし座は今夕方の西の空に見えています。下の星図は12月初旬の夕方6時の様子を示しています。わし座のアルタイル(α)が約40度の高さ,今回の新星はその下10度あたりにあります。すぐに沈んでしまうので,できるだけ早く観測しましょう。 参考:VSOLJニュース |
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5日までは天候に恵まれず観測ができませんでしたが,6日からの観測結果を掲載しておきます。12/25頃に小増光があったようです。12/12頃の停滞期も眼視観測では捕らえられなかった小増光だったかもしれません。12月後半で7等後半まで減光したようです。
残念ですが,わし座が低くなり観測も限界になってきました。次回の観測は2月にならないと無理だと思われます。その頃にどれほどの光度になっているか楽しみです。
次に,観測用星図を載せておきます。北が上で7.5等までの星が入っています。星の横にある数字が等級です。等級は10倍してあります。
10等までの詳細星図です。同じく,星の横にある数字が等級です。等級は10倍してあります。
白丸は変光が疑われている星なので比較星には使用しない方が無難です。
●わし座新星 1999 No.2 (V1494Aql) 観測記(熊本県民天文台 会報『星屑』No.299 2000年2月号 掲載)