☆1月の星空

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2005年1月の星空情報

 例年そこそこの活動が期待できる,りゅう座 ι流星群は,今年は下弦前の月にはばまれ,条件がよくありません。

 月半ばにふたご座を迎える土星が観望好期です。惑星が冬に衝を迎えるときは高度も高くなりますから,シーイングの影響を受けにくくなります。冬型が緩んだ風のない日に望遠鏡を向けてみましょう。土星は,環の傾きが2009年に向かって小さくなりつつありますが,まだ観望好期です。

 星食(えんぺい)は,2日の小惑星(59)エルピスが関東南部・中部・北陸地方,5日の小惑星(141)リューメンが東北中部,24日の小惑星(8)フローラが近畿南部・中国・四国地方で観測できます。

 恒星食を起こす小惑星番号8番のフローラは,15日にふたご座 で衝迎えますが,8.5等。こちらは,衝といっても土星と違って大きな双眼鏡か小型望遠鏡が必要になります。

 9日(日)の明け方は,南東の空で月齢27.8の細い月と金星・水星が接近します。明るくなりかけた午前6時の空で,高度が5度程度。かなり空が開けたところへ行かないと見られませんが,水星と金星はほとんどくっつくように接近していますので,双眼鏡を準備して捜してみるとよいでしょう。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 とけい座(☆) ・ ペルセウス座
 【中旬】 エリダヌス座レチクル座(☆)
 【下旬】 おうし座 ・ かじき座(☆) ・ちょうこくぐ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
2
地球が近日点を通過:10時
小惑星(59)エルピスによる恒星食(減光1.5等,18.6秒継続):23時20分
3
かみのけ座 流星群が極大
りゅう座 ι流星群(四分儀座流星群)が極大:21時
4下弦の月下弦:2時46分
5
小寒:09時19分。太陽の黄経が 285度になる。
小惑星(141)リューメンによる恒星食(減光1.9等,12.3秒継続):21時50分
6
木星が西矩:03時
10新月月が最近:19時(視直径33分31秒)
新月:21時03分
13
アルゴル極小:03時28分
14
土星が:08時(-0.4等,ふたご座
16
アルゴル極小:00時18分
17上弦の月冬の土用の入り:09時38分,太陽の黄経が 297度になる。
上弦:15時57分
18
アルゴル極小:21時07分
20
大寒:08時22分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
21
アルゴル極小:17時56分
24
月が最遠:4時(視直径29分24秒)
小惑星(8)フローラによる恒星食(減光1.0等,15.9秒継続):23時20分
25満月満月:19時32分。
C/200402 マックホルツ彗星が近日点を通過


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