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月 齢 | 呼び名 | コメント |
0 | 新月 (しんげつ) 朔 (さく) | 月が太陽と同じ方角になり,全く見えない。朔は天文学上の名。 |
2〜3 | 三日月 (みかづき) 若月 (わかづき) 眉月 (まゆづき) 蛾眉(がび) | 夕方西空に見える細い月。古来信仰の対象だった。 蛾眉とは,蛾の触角のように細長く曲がってくっきりと目立つ,美人の眉のこと。 |
3前後 | 夕月 (ゆうづき) | 夕方見える月のことで,三日月を指すことが多い。 |
7 | 七日月 (なのかづき) 弦月 (ゆみはり) | 上弦の月。 |
12〜13 | 十三夜月 (じゅうさんやづき) 後の月 (のちのつき) 栗名月 (くりめいげつ) 豆名月 (まめめいげつ) | 満月の夜の二日前の月で,満月の次に美しいとされてきた。 後の月・豆名月・栗名月は,十三夜月の中でも特に,陰暦9月13日の月を呼ぶ。 |
13〜14 | 十四日月 (じゅうよっかづき) 小望月 (こもちづき) | 満月前夜の月。 |
13,15 | 二夜の月 (ふたよのつき) | 名月とされた,陰暦8月15日と9月13日の月。 二夜の月のうち片方だけを見ることは,不吉なこととして忌み嫌われた。 |
14.5 | 十五夜 (じゅうごや) 満月 (まんげつ) 望月 (もちづき) 三五の月 (さんごのつき) 中秋の名月 (ちゅうしゅうのめいげつ) 芋名月 (いもめいげつ) 望 (ぼう) | 月が太陽の反対側にあり,月に影が無く丸く見える。新月から数えてだいたい15日目あたり。 三五の月は,3×5=15(十五夜)からくる言葉遊び。 十五夜の中でも陰暦8月15日の月は,中秋の名月又は芋名月という。 陰暦では7月〜9月が秋とされたため,8月はその真ん中となり“中秋”と呼ばれた。 |
16 | 十六夜 (いざよい) | 満月の翌日の月。 “いざよい”は,くずくずとためらっている様子を表す言葉。満月の翌日は,満月より月の出が遅れ,月が出るのをためらっているように見えることから。 |
17 | 立待月 (たちまちづき) | 満月の二日後の月。 月の出を,立ったまま,まだかまだかと待っていることから。 |
18 | 居待月 (いまちづき) | 満月の三日後の月。 月の出が遅くなるため,立ったまま待つには疲れてしまい,家の中で座って待つことから。 |
19 | 寝待月 (ねまちづき) 臥待月 (ふしまちづき) | 満月の四日後の月。 月が出るのが遅くなって,寝て待たなくては出てこないことから。 |
20 | 更待月 (ふけまちづき) 亥中の月 (いなかのつき) | 満月の五日後の月で,夜が更けないと出てこないことから。 亥中月は,亥の刻の中頃(22時頃)出てくることから。 |
23 | 二十三夜 (にじゅうさんや) | 下弦の月。真夜中に出てくるこの月は,月待ち信仰の対象だった。 |
26 | 二十六夜 (にじゅうろくや) | 三日月を反転させた形の月。 午前3時頃昇り,月待ち信仰において重視された対象だった。 |
満月以降 | 有明の月 (ありあけのつき) 残月 (ざんげつ) のこんの月 | 朝になっても沈まず残っている月。 |
28以降 | 晦日の月 (みそかのつき) | “晦日”(三十日)とはその月の最後の日のことで,新月が近くなり出てこない月のこと。 転じて,あり得ないことを例えて言う。 |
− | 雨夜の月 (あまよのつき) | 見ることのできない雨の夜の月のこと。 転じて,存在するのに見えないものを例えて言う。 |
− | 昼の月 (ひるのつき) | 昼間に薄く見えている月のこと。 転じて,見えているけど存在感が薄いものを例えて言う。 |