うさぎ座 (Lep, Lepus)

最終更新:1999-02-26

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うさぎ座
(StallaNavigator AstroArts ASCII)

和名 :

 うさぎ座の星にまつわる和名は,手元の資料ではわかりませんでした。

主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
αアルネブ
アルシュ
Arneb
Arsh
うさぎアラビア語
2.58F0*1000
βニハルNihal喉が乾いたラクダアラビア語
2.84G5*100+0.1

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星アルネブは“うさぎ”を意味するアラビア語,アル・アルナブ(Al Arnab)が語源。

 β星ニハルは“喉が乾いたラクダ”という意味のアラビア語アル・ニハル(Al Niha_l)が語源で,元々α・β・γ・δの4個の星を指した名前。
 この4個の星はオリオンの足下に位置することから“オリオンの足台”アル・クルシイ・アル・ジャバル(Al kursiyy al Jabba_r),“巨人の王座”アル・アルシ・アル・ジャウザ(Al' Arsh al Jauzah)とも呼ばれた。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
RM5.5-11.7427.07C7.6E(N6E)非常に赤い
ハインドのクリムソン星(深紅色星)
TM7.4-14.3368.13M6E-M9E
RXSRB5.0-7.460:M6.2III
SSRB6.0-7.5889.1M6III

【変光星型】 M:ミラ型, SR:半規則的変光星
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり
【周期】 接尾記号 : :不確実
【コメント】
R星は,1845年10月,イギリスのJ.R.ハインドによって最初に観測されたが,ハインドが「最も強烈な深紅色で,空に落とした血の滴のようだ」と述べたことから,クリムソン星(深紅色星)の名で知られるようになった。
その赤い色に魅せられた人々によって,この星(うさぎ座R)は, “深紅色の宝石” “光る石炭” “光に照らされた血のしたたり” “アンタレスやベテルギウスでさえも,R Lep のワインレッドの前では淡く見える” など,さまざまに表現されてきた。


★ 神話については,星の停車場うさぎ座 をご覧下さい。
★ うさぎ座の探し方については,星座入門うさぎ座 をご覧下さい。




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