ロンドン旅行記 ★ シティ・オブ・ウエストミンスター(6)

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参考文献

6 ヴィクトリア駅 (2008-05-22, 25)

ロンドン・ヴィクトリア駅 By Nikon D200

 ウエストミンスター地区にあるヴィクトリア駅は,地下鉄ヴィクトリア線,サークル線,ディストリクト線及び鉄道(National Rail)を繋ぐ交通の要所である。ロンドン・ガトウィック空港へ向かう鉄道がここを起点としているため,大きなスーツケースを携えた旅行者も多く行き来する。

 そのヴィクトリア駅が,ロンドンにおける私たちの最初の目的地だった。ヴィクトリア駅の近くにある「みゅうインフォーメーションセンター」へ行き,コッツウォルズのバスツアーを予約するためである。
 当初はホテルから歩いて行ってみる予定だったが,ホテルのフロントで思わぬ時間を浪費することになってしまい,5月22日の朝10時近くになって,私たちは地下鉄を乗り継いでヴィクトリア駅へ向かった。

 セントラル線マーブルアーチ駅到着が9時40分,10分後にオックスフォード・サーカス駅でヴィクトリア線に乗り換え,地下鉄ヴィクトリア駅のホームへ降り立ったのが9時58分。約20分の道程だった。

地下鉄ヴィクトリア駅

 地下鉄のホームへ降りたって,まず目についたのは,壁にタイルで象られた女性の横顔。当然ヴィクトリア女王を象徴したものだろう。
 しかし,大英帝国が最も繁栄した時代の女王の名を冠する駅だというのに,やっぱりホームも通路もエスカレータも,天井は鉄骨丸見えで見苦しい。まぁ考えようによっては,見るからに汚れていたり破れていたりしている他の駅より良いだろうか? 欧州のエスカレータは日本のものと違って速度が速いので,暗い地下鉄の駅で写真に上手く撮るのは難しく,こういうときは動画を撮ればよかったのだと後から気づいた(^^;。25日夕方の写真はこれより少しはマシに撮れているので,天井の写真はこのページの最後の項をどうぞ。

 ヴィクトリア駅に限らずロンドンの(というか,欧米の,だが)エスカレータは常に「Stand on the right」。関西で長く暮らした私は何となく落ち着く感じだ。


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

地下鉄ヴィクトリア駅 (Victoria, Victoria Line)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Victoria駅ホームのシンボル Victoria駅のエスカレーター Victoria駅のエスカレーター

鉄道ロンドン・ヴィクトリア駅

 地下鉄の駅を出ると,正面に鉄道(National Rail)のロンドン・ヴィクトリア駅のエントランスが見える。駅前には,日本各地の大きな駅の駅前と同じくロータリーがあり,バス停にバスが止まっている。
 エントランスは立派な石造りだが,駅へ一歩踏み込むと,そこはアーチ形の天井が広がる典型的なヨーロッパの鉄道の駅といった風情が漂っており,非常に多くの人が忙しく往来していた。

 売店に囲まれた真ん中に,列車の行き先を告げる大きな電光掲示板が掲げられ,自動改札が並ぶ。そして改札の向こうにはすぐにホームがあって,発車を待つ電車が並んでいるのが見えた。

 ホームの横の通路はモールになっていて,コンビニやデリカテッセン,ファストフードやカフェなど様々な店が連なり,中にはホテル近くで前夜買い物をした,緑の看板の「Food & Wine」の店もあった。店頭においてあるサンドイッチなどはホテル近くの店と同じで見覚えがある。ただし,こちらの方が種類も豊富で買い物するのも面白そうだ。


関連ページ
 4. The Montcalm Hotel Nikko London
 5. 「Whistlestop Food & Wine」と「Marks & Spencer」


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ロンドン・ヴィクトリア駅 (Victoria station)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
地下鉄ヴィクトリア駅から鉄道ヴィクトリア駅へ向かう /FX33 地下鉄ヴィクトリア駅から鉄道ヴィクトリア駅へ向かう /S2 Pro ロンドン・ヴィクトリア駅 /S2 Pro
ロンドン・ヴィクトリア駅 /D200 ロンドン・ヴィクトリア駅の改札 /FX33 ロンドン・ヴィクトリア駅のショッピングモール /S2 Pro
ヴィクトリア駅のデリカテッセン /FX33 ヴィクトリア駅のデリカテッセン /FX33 ヴィクトリア駅のデリカテッセン /FX33
ヴィクトリア駅のショッピングモール /FX33 ヴィクトリア駅のショッピングモール /FX33

Buckingham Palace Road

 私たちはショッピングモールを少しだけ歩いて見た後,駅の東側の Buckingham Palace Road へ出た。駅の北口から入ったので,駅を斜めに横切る形だ。
 Buckingham Palace とは勿論バッキンガム宮殿のことで,この道を400mほど北上すると,女王陛下のバッキンガム宮殿に到達する。この道をヴィクトリア駅に沿って南へ歩き,最初の交差点近くに目的の「みゅうインフォーメーションセンター」があるはずだった。

 途中にあった電話ボックスは,至ってシンプルで,ロンドンの電話ボックスは全部が建築家ジョン・ソーンのお墓をモデルにしたあの赤いお洒落なタイプばかりではないことを知る。
 ほどなく目的の Eccleston Street との交差点に辿り着くと,信号待ちをしている歩行者の向こうを,花だらけのバスが通り過ぎるところだった。これから4日間のロンドン滞在中にまたこういうバスを見る機会もあるだろうと思いつつ,信号待ちの人の後ろからカメラに収めたのだったが,こんなバスを見掛けたのはこれが最初で最後だった。

 花バスが通り過ぎた横断歩道を渡ると,Buckingham Palace Road に平行してアーケード Colonnade Walk(コロネーデス・ショッピングセンター)があり,「みゅうインフォーメーションセンター」はアーケードに入ってすぐのところだった。
 さっそく店へ入りツアーについて尋ねたが,あいにく予定していた23日金曜日は残り一人しか空きがないということ。ゴールデンウィークや夏休みでなくても,さすがに前日予約は無理があったようだ(^^;。仕方がないので,帰国前日になる25日日曜日のコッツウォルズ観光ツアーを予約。ともかく滞在中に空きがあってよかったが,もしどうしても参加したいツアーがあったら,少々割高でも日本国内から事前に押さえておく方が安心かもしれない。


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Buckingham Palace Road (バッキンガム宮殿通り)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Fujifilm FinePix S2 Pro
ヴィクトリア駅から Buckingham Palace Road に出たところ /FX33 Buckingham Palace Road の電話ボックス /FX33 Buckingham Palace Rd.とEccleston Street の交差点で見た花バス /FX33
Colonnade Walkのアーケードの入り口 /S2 Pro みゅうインフォーメーションセンター /FX33 μの前のバッキンガム宮殿通りの風景 /S2 Pro
μの前のバッキンガム宮殿通りの風景 /FX33 μの前のバッキンガム宮殿通りの風景 /D200 μの前のバッキンガム宮殿通りのバス停 /D200

μの前のバッキンガム宮殿通りのバス停 /D200

 ツアーの予約を終えて「みゅうインフォーメーションセンター」を出ると,ようやく余裕を持って周囲の風景が目に入ってきた。
 Colonnade Walk アーケード街は水色と白を基調にした明るい雰囲気で,柱の間から見える Buckingham Palace Road は,緑豊か。建物の色は落ち着いた煉瓦色で緑に映えてとても綺麗だ。「イギリスの五月」という言葉は「一年で最も美しい季節」という意味で使われるらしいが,まさにそんな感じ。

 しばし,私たちはアーケード街の手すりにもたれて Buckingham Palace Road の風景に見入り,カメラに収めた。赤い2階建てバスが見ている間に何台も目の前を通り過ぎ,「ロンドンなんだなぁ!」という感動を盛り立ててくれる。
 初めて訪れた観光客がその街らしさを感じられるほど有名な目印があるって,実は凄いことではないだろうか。やはりイギリスという国は,ロンドンという街は,世界でもちょっと特別な場所なのかもしれない。バスを見ながらそう思った。


日曜日早朝のヴィクトリア駅

 さて,コッツウォルズ観光ツアー当日,25日日曜日の朝だ。
 翌日の月曜日は春のバンクホリデーで連休中日だが,天気はあいにくの雨模様。しかも並大抵の雨ではなく激しい雨だ。
 雨のせいか,それともイギリスの連休とはこういうものなのか分からないが,7時過ぎにホテルを出たときからずっと,道も地下鉄も人影まばら。早朝ということもあって,店はどこもかしこも開店前でうら寂しい感じである。

 マーブルアーチからセントラル線に乗り,オックスフォードサーカスでヴィクトリア線に乗り換えたが,いつもは大混雑のこの駅ももガラガラ。ヴィクトリア駅に到着したのは7時40分前だったが,交通の要所たるこの駅にはさすがに少しは人が歩いていたものの,それでも先日の朝ほどの雑踏はなかった。


2008-05-25 ロンドン・ヴィクトリア駅の風景です。 → 高画質版

 ツアーの集合時刻は午前8時。少々時間があったので,鉄道ヴィクトリア駅の構内の目立つ場所に店を構える WHSmith というコンビニへ立ち寄ってみた。ロンドン滞在も4日目になるが,食料品調達以外の目的で普通の店に入ったことがなかったのだった(^^;。

 WHSmith には,この翌日のヒースロー空港でも立ち寄ることになるのだが,日本にもよくあるコンビニエンスストアといった感じの店で,本や雑誌,雑貨,食料品などがほどよく揃っている。
 雑誌のコーナーを覗いてみたが,Xbox360の専門誌が何種類も並んでいて日本との違いを感じさせられた。もちろんニンテンドーの雑誌もあったが,ここはやはりアメリカと関係の深いイギリスなのだ。
 鉄道や飛行機の雑誌は種類が多く,イギリスでも乗り物系,特に鉄ちゃんは人気の趣味のようだった。


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ロンドン・ヴィクトリア駅構内の風景 (Marble Arch, Central Line)

Panasonic LUMIX DMC-FX33
ヴィクトリア駅の公衆電話 ヴィクトリア駅構内のコンビニ 駅構内の書店のゲーム雑誌
ヴィクトリア駅構内の書店の雑誌 ヴィクトリア駅構内の書店の鉄道・飛行機雑誌 ヴィクトリア駅からバッキンガム宮殿通りへ出る通路

 「みゅうインフォーメーションセンター」へ到着したのは7時45分くらい。事務所の前には数人の日本人と「みゅう」と書いたプレートを持った背広姿の男性が立っていた。
 男性は今日のツアーに同行するMさんで,私たちを認めるとすぐにこちらへやってきて,ツアーの参加者かどうか尋ねてきた。出発は8時15分,最初の到着地までトイレ休憩がないとのこと。トイレの場所を尋ねてみたが周辺には有料トイレしかないとのこと。まぁ別にトイレは行かなくてもいいか(^^;。

 時間があるので Colonnade Walkアーケードの周囲を歩いてみることにした。ガトウィック空港行きの列車が出るヴィクトリア駅は旅行者が多いためか国内のツアーの発着場所にもなっているようで,アーケードの裏側はバスセンターのような感じでバスがいっぱい止まっている。
 早朝なためか店はほとんど営業しておらず,昼間来れば華やかであろうアーケードの中は暗く閑散としており,特に見るべきものもやるべきこともなかったので,周囲をぐるりと歩いたあとは,「みゅうインフォーメーションセンター」の中に入って地図をもらったり他のツアーのガイドを見たりして時間を潰した。活気ある時間帯の風景を見られなかったのは,ちょっと残念!


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Buckingham Palace Road,Eccleston Street,Colonnade Walkアーケード

Panasonic LUMIX DMC-FX33
Nikon D200
Colonnade Walkアーケード入り口 /FX33 Colonnade Walkアーケード内の風景 /D200 Colonnade Walkアーケード内の風景 /D200
Colonnade Walkから見たバッキンガム宮殿通り /D200 Colonnade Walkアーケードのバーバー /FX33 Colonnade Walkアーケードのクリーニング店 /FX33
Colonnade Walkアーケードの風景 /FX33 Colonnade Walkアーケードのファストフード店 /FX33 Colonnade Walkアーケードの風景 /FX33
Colonnade Walk裏のバスターミナル /FX33 バスターミナルから見たヴィクトリア駅 /FX33 みゅうインフォーメーションセンター看板 /FX33
Colonnade Walkのみゅうインフォーメーションセンター /FX33 Colonnade Walkから見たバッキンガム宮殿通り /FX33 Colonnade Walkから見たバッキンガム宮殿通り /FX33
Colonnade Walkのみゅうインフォーメーションセンター /FX33 みゅうインフォーメーションセンターの時計 /FX33 Colonnade Walkのワッフル&ジュースの店 /FX33

日曜日夕刻のヴィクトリア駅

 この日,コッツウォルズの観光ツアーからヴィクトリア駅へ戻ったのは,午後17時過ぎだった。当然早朝とは全く異なった様相の駅周辺…。
 しかし,夜にコンサートの予定を入れていた私たちはヴィクトリア駅の風景を堪能することもせず,超急いで地下鉄の駅へ向かい,ホテルへ戻ってしまった。写真も撮らずに帰途を急いでいる自分に気がついて途中から撮った数枚が下の写真(^^;

 1枚目だけが鉄道ヴィクトリア駅横のモールで,残りは地下鉄ヴィクトリア駅で撮ったもの。地下鉄ヴィクトリア駅のエスカレータの天井をアップで撮っているが,エスカレータを降りたところの通路もホームも同じ天井であることがわかる。ホームはヴィクトリアからオックスフォード・サーカス方面へ向かう Northboundだが,暗い上に歩きながら撮っているため,思い切り手ぶれしてしまった!


※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。

Victoria Station

Panasonic LUMIX DMC-FX33
鉄道 Victoria駅 地下鉄 Victoria駅エスカレータの天井 地下鉄 Victoria駅の通路
地下鉄 Victoria駅 Victoria線 Northboundホーム 地下鉄 Victoria駅 Victoria線 Northboundホーム

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外部リンク
 ・Home | Transport for London (ロンドンの交通)
 ・みゅうMIKI TRAVEL
 ・WHSmith Retail Ltd.



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