☆9月の星空

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2004年9月の星空情報

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。

 8日未明の接食は,国後島から知床半島の南の付け根を通り,内浦湾と渡島半島を横断する線上で見られ,2004年の北限界の接触の中で最も条件が良い接食です。接食の線上へ行くことができる人は,ぜひ月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しんでみましょう。
 なお,この線より南側の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 重陽の節句の9日に水星が西方最大離角を迎えますが,比較的よい条件です。薄明が始まった午前4時45分頃の東の空に約10度の高さで輝いています。東の空には明るい土星と金星も上っていますので,この2星を結んで地平線の方へ延長したあたりを探してみましょう。

 28日の中秋の名月は,満月と重なっています。中秋の名月とは,仲秋(陰暦8月)15日の月ですが,通常は満月当日ではなく前後になります。中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座 ・ くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座 ・ や座 ・ わし座
 【下旬】 いるか座 ・ けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
7下弦:0時11分
白露:16時13分。太陽の黄経が 165度になる。
8
おうし座 136番星(4.6等)の接食(北限界):04時25分(北海道地方)
月が最遠:12時(視直径29分33秒)
9
水星が西方最大離角:23時 (-0.1等,離角17度58分,視直径7秒3)
11
冥王星が東矩:4時
12
宇宙の日
14新月:23時29分
暁の空で黄道光観望好期
17
小惑星(4)ベスタが(6.8等,みずがめ座
20
秋の彼岸の入り
22上弦:0時54分
木星が:23時32分
23
秋分:01時30分。太陽の黄経が 180度になる。
月が最近:06時(視直径32分20秒)
28中秋の名月
満月:22時09分


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