☆2009年8月の星空

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2009年8月の星空情報

 夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日〜7日までスター・ウィークで,各地で星を見るイベントが開かれます。地域の情報などに注意しましょう。(スター・ウィークのホームページ

 11日には土星の環の消失が起こりますが,土星はしし座 にあって日没直後でないと見えません。薄明が残る東京の19時30分の高度が7.2°です。ほぼ真西の地平線上に見えますが,望遠鏡を向けるには無理がありそうです。

 15日にを迎える木星は,21時頃には南東の空に明るく輝いています。
 小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かりますので,できるだけ風のない,大気が安定した日に見てみましょう。縞模様のスケッチを続けると,目が慣れてだんだん模様が見えるようになってきます。

 木星のすぐそばのやぎ座 で海王星もを迎え,観望好期となります。海王星を捜すのは初心者には難しいですが,小望遠鏡で拡大すると,小さな小さな円盤状に見ることができます。公共の天文台の観望会などへ出かけると,見せてもらえるかもしれません。

 毎年お盆休みの頃に極大が訪れるペルセウス座流星群は,今年は下弦の月があり,夜半以降の条件が悪くなります。ペルセウス座流星群は夜半から明け方によく飛びますが,観察するなら月が昇る前の早い時間帯の方がよさそうです。
 観察するときは,できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにしましょう。ペルセウス座流星群は,多い年では1時間に60個くらいの流星が期待できます。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。

 25日の水星東方最大離角は,薄明が終わって西の空で星が見え始める19時の東京での地平線高度が3度。非常に低くて見にくいですが,もしご覧になりたい場合は,西の空が地平線まで開けた場所で,真西の地平線上を探してください。土星と並んでいますので目印になります。


南中する星座 (夏の星座夏の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 へびつかい座ヘルクレス座りゅう座 ・ さいだん座(☆)
 【中旬】 へび座(尾部)
 【下旬】 こと座たて座みなみのかんむり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座), M27 (あれい状星雲,こぎつね座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M4・M80 (さそり座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座), M56 (こと座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
4
月が最遠:9時42分(視直径29分26秒)
6満月満月:9時55分
半影月食(日本では見られない)
7
立秋:18時1分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
11
土星の環の消失:12時
13
ペルセウス座γ流星群が極大:3時(条件悪)
14下弦の月のイメージ下弦:3時55分
15
木星が:11時(やぎ座,-2.9等)
17
はくちょう座 流星群が極大
18
海王星が:10時(+7.8等,やぎ座,視直径2秒3)
19
水星が土星の南3度27分を通過:6時
月が最近:13時58分(視直径33分13秒)
20新月のイメージ新月:19時2分
23
処暑:8時39分。太陽の黄経が 150度になる。
25
水星が東方最大離角:1時(+0.3等,離角27度22分,視直径7.4秒)
26
旧七夕
27上弦の月のイメージさそり座 π(2.9等)の星食(潜入:札幌)
上弦:20時42分
31
月が最遠:20時2分(視直径29分29秒)

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