羨みの呪縛

 人から羨ましがられるのは嫌い。ほぼ例外なく的外れだから。

 羨む人はおおよそ冷静ではない。素晴らしく見える相手の状況に自分を正当化する言い訳を上乗せし,自分の想像を事実であると誤認し,勝手に羨む。
 羨まれた方はいい迷惑だ。

 訂正するのもばかばかしいが,放っておくと妄想を一方的に押し付けられた気分の悪さは永久に私の上に留まってしまう。
 人の振り見て我が振り直せ。
 人を羨まぬよう気をつけよう。相手に言った瞬間,羨みはただの嫉みに変わることを肝に銘じていよう。

 羨むと褒めるは違うと思う。素敵なものを羨まず純粋に褒めることができる感性,手放しで好きだと言える心を持っていたい。

君の笑顔に乾杯