オカメインコと暮らして

 今日はうちのインコの誕生日。7歳になる。
 我が家に来たときは,まだお湯で濡らした差し餌を食べていた。お互い慣れずに不安だったのか,最初の頃はちょっと買い物で留守をするだけで,家に帰ると「フッ!」と言って怒られた。どうしようもない甘えん坊で,十分に大きくなってもなかなか自分で食事をしようとせず,いくら空腹でも食べさせてもらうまでハンガーストライキをし,「食べさせろ!」と目を三角にして怒るし,もう大変。こんな面倒な子と付き合えるのだろうかと神経をすり減らす日々だった。初めて自分で水を飲んでくれたりしたときは,どれほど嬉しかったことか。

 3ヶ月くらい経って,ようやく少し「うちの子」らしくなってきて,お互い慣れてきた感じ。
 雛の頃は体力もなく,外でさんざん遊びまわってそのまま眠ってしまうこともあったが,さすが子供というか,翼がだらりと落ちている(↓)。
遊び疲れた雛

 成鳥になってからは,こんなあられもない姿をさらすことはなくなった。

 実に甘えっ子だが,やんちゃで根明で,音楽が好きで,常に人に反応して返事してくれるし,この子がいると飽きることない。

 ↓ モリゾー気に食わねぇ!

モリゾー気にくわねぇ!

↓ 君,誰!?

君、誰!?

 

↓ 水草美味しそう…。

水草美味しそう...。

 7年,さすがに随分色々な時を一処に過ごしてきた気がするが,昨年,一緒に飛行機に乗って長距離の引越しをして以来ますます家族っぽくなってきて,最近では電話で話すこともできる鳥。人が病気をして寝ていれば静かにしてくれるし,文句があったら叫ぶ。人が食事を始めれば,自分も一緒に食事を始める。これが家族でなくて何であろう?
 オカメインコは本当に賢く,期待すればするほど答えてくれるし,人間の言葉もかなり理解してくれている。「ハウス」と言えばケージに帰るし,「おトイレ」と言えば糞をする。でも,「可愛い」という単語が聞こえてくれば全部自分のことだと思って嬉しげにピヨピヨ言ったりするのだが(笑)。

 彼と暮らすようになって,今まで自分は鳥のことを実に知らなかったし,見くびっていたなとつくづく思う。