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名古屋の赤い電車

 「くるり」というグループの歌う「赤い電車」という曲がある。グループの一人が大の鉄道ファンで,赤い電車というのは京急のことを歌っている。赤い電車は独特のモータ音のする電車で,その音が楽曲の中に,詩の中に使われている。ちょっと郷愁を誘う歌詞だ。

 今回は名古屋の赤い電車。名古屋で赤い電車と言ったら名鉄以外にあり得ないと思う。近鉄,東武に次ぐ日本で3番目に大きな私鉄だ。名古屋を中心に名古屋から郊外に行く電車が多い。それゆえ,名古屋に向かう通学,通勤の重要な足だ。最近では中部国際空港ともつながったので,県外でも利用する人が増えたのではないだろうか。私もその一人だが。
 最近では赤い車両も減っているようで,ちょっと寂しい限りだ。警笛の音が独特でこの電車も歌っているようである。

 この鉄道の一番賑わいのある駅が名鉄名古屋駅だろう。名古屋にはJR(東海道新幹線,東海道本線,中央本線,関西線),近鉄,名古屋市営地下鉄(東山線,桜通線)が一カ所に集中しており,そしてこの名鉄もある。名鉄は場所がないのか地下ホームで,それも線路が上下各1本の2本?ほどしかない。名鉄の路線の詳細は忘れたが,名古屋駅を中心に10以上の支線に分かれているので,一つのホームからすごい数の路線に分岐する。

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 上の写真を見てほしいのだが,プラットフォームの上にカラフルな表示板がある。照明のついているところとついてないところがあるのだが,ついているのが次にくる電車。よく電光表示板で,「先発」「次発」などと出るあの表示板のアナログ版だ。
 アナログの表示板には意味がある。次の写真を見てほしい。同じ場所の床を撮ったもの。これまた綺麗に色分けされた,並ぶ位置を示した線だ。この色は上記のアナログの表示板と一致している。
 そう,あまりに行き先が多すぎるので,表示板で扉の位置を示し,色で並ぶ位置を指定するのである。人々は自分の行き先を確かめてそこに並ぶ。ホームでは好き勝手に並んでいるように見える人々もみんな整然に並んでいるのです。
 しばらく,このホームの様子を眺めていると壮観です。次々と人々が所定の位置に並び,電車が10cmほどの精度で間違いなく止まり,人が乗り降りする。そして電車は2分間隔ほどで出入りしています。驚異的で惚れ惚れするほどです。さすが日本。

 youtubeにその様子をとらえた動画がありますので,リンクを張っておきます。

 「赤い電車」と,この下の歌「ありがとさよなら」を聴いて名鉄のことを思い出したので書いてみました。両方とも電車の生音が入っています。