最終更新:1999-11-23
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和名
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星名 | 一般名 | 意味 | 派生 | 和名 | 光度 | スペクトル | 距離 | 絶対等級 | |
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α | ポラリス キノスラ アルルッカバ | Polaris Cinosura Alruccaba | 極の星 犬の尾 北の星 | ラテン語 ギリシャ語 アラビア語 | 北の一つ星 子の星 | 2.04(Var) | F8* | 800 | -3.2 |
β | コカブ | Kochab | 北の星 | アラビア語 | (βとγを合わせて) 矢来星 番の星 | 2.07 | K4* | 65 | -0.5 |
γ | フェルカド | Pherkad | 子牛 | アラビア語 | 3.04(Var) | A3* | 180 | -1.5 | |
δ | Pherkad Yildum | 4.35 | A3* | 330 | |||||
光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition) |
【コメント】
α星ポラリス(Polaris,北極星)は,“極の星”というラテン語のステラ・ポラリス(Stella Polaris)が語源。
航海で方角を知るために利用されることから,ステラ・マリス(Stella Maris,海の星),ナヴィガトリア(Navigatoria,航海を導く星),シップ・ステオラ(船星,アングロサクソン族),などという呼び方も各国で知られる。
また,別名キノスラ(Cinosura,Cynosura)は“犬の尾”という意味のギリシア語をラテン文字音写したもので,17〜18世紀に使われていた名前。
アラビア語由来の名アルルッカバは,“北の星”を意味するアル・カウカブ・アル・シャマリーが語源でバイエルの命名。もともとは,β星の名であったとも言われる。
β星コカブ(kochab, Kocab, Kockab)は,“北の星”を意味するアラビア語,アル・カウカブ・アル・シャマリー(Al Kaukab al Shama_liyy)が語源。紀元前1500年から紀元前300年頃にかけて,この星が天の北極に位置していたことからついた名前。
他に,ポロス(北極の光,ギリシャ名),アル・ファルカド(忠実の象徴,アラビア名),アルナイル・アル・ファルカダイン(2匹の子牛のうち明るい牛),キルキトレス(回るもの,ラテン語),サルタトレス(とびまわるもの,ラテン語),ルデンテス(踊るもの,ラテン語)などの名前がある。
γ星フェルカド(Pherkad)は,“子牛”を意味するアラビア語,アル・フェルカド(Al Fark.ad)が語源。β星・γ星を二つ合わせて“二匹の子牛”(アル・フェルカダニ,Al Farkada_ni)と呼んでいた。この場合,β星は“光った方の子牛”(アンワル・アル・ファルカダイン,Anwa_r al Fark.ada_in)と呼ぶ。
β星と合わせて呼び名前は多数知られており,英語では,β星と合わせて the Guards of the Pole(極の守護者たち)と呼ぶ。
変光星名 | 変光星型 | 光度範囲 | 周期 | スペクトル | 備考 |
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α | DCEPS | 1.86-2.13 | 3.9696 | F7IB-F8IB | 北極星 |
R | SRB | 8.5-11.5 | 325.7 | M7IIIE | |
U | M | 7.1-13.0 | 330.92 | M6E-M8E |
【変光星型】 DCEPS:ケフェウスδ型, SR:半規則型変光星, M:ミラ型
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり
【コメント】
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