みずがめ座 (Aqr, Aquarius)

作成:2000-05-15
更新:2001-08-30

※転載・複製は,一切お断り致します。
(c) 2000 Yukiko Tsuchiyama and Ryosuke Naito. All rights reserved.
(Produced by Mira House.)


みずがめ座
(StallaNavigator AstroArts ASCII)

和名

とうきょうみ(東京箕)

 山口県吉敷郡での名前。
 “箕”とはモミを篩い分ける農具の名前で,主にいて座の南斗六星の四星を呼ぶ和名として知られる。山口県吉敷郡では,南斗六星の四星を“長崎箕”と呼んだのに対し,みずがめ座の四星を“東京箕”と呼んでいた。




主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
αサダルメリク
ルクバー
Sadalmelek王様の守り星アラビア語
2.93G2*800-4.6
βサダルスウドSadalsuud最も幸運な星アラビア語
2.88G0*800-4.6
γサダクビアSadalachbia隠れ家の守り星アラビア語
3.84B9*85+1.5
δシェアト
スカト
Scheat
Skat
アラビア語
3.23A3*78+1.2
εアルバリAlbali飲むものの守り星アラビア語
3.77A1*170+0.7
ζ1
ζ2





3.66
4.42
F2*
F2*
140+2.6
+2.8
η




4.02B8*150
θアンカAnchaラテン語
4.15G8*200
λ




3.76(Var)M2*200

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星サダルメリク(Sadalmelek)は,“王の守り星”という意味のアラビア語,アル・サド・アル・マリク(Al Sa'd al Malik)が語源。占星学では“王の幸運の星”としてラテン語訳のシドゥス・ファウストゥム・レギス(Sidus Faustun Regis)という名で呼ばれた。
 ルクバーはR.バーナムJr.が『星百科大事典』で紹介している名であるが,意味などの詳細は不明。

 β星サダルスウド(Sadalsuud)は,“幸運中の幸運”という意味のアラビア語,アル・サド・アル・スウド(Al Sa'd al Su'ud)が語源。
 この星が太陽と共に昇る頃に冬が去り春が訪れたことからついた名前で,本来はアラビアの第24星宿(β星・ξ星とやぎ座6番星)の名前だったものが,この星の固有名となった。

 γ星サダクビア(Sadalachbia)は,“テントの守り星”“隠れ家の守り星”を意味するアラビア語,アル・サド・アル・アクビア(Al Sa'd al Ahbiyah)が語源。
 本来は,アラビアの第25星宿(γ・ζ・η・π)の名前だったものが,この星の固有名となった。これらの4星を繋ぐと,“Y”型になり,これがテントに似ているからだとされる。別の説では,遊牧民達がテントを立てる春先にこの星が見えることが由来であるとも,太陽がこの星に位置する頃に地中に隠れていた虫たちが出てくるため“隠れ家の守り神”と呼んだことが由来だともされる。

 δ星シェアト(Scheat)またはスカト(Skat)は,“足”を意味するアラビア語,アル・サク(Al S.a_k)が語源。これがローマ字化され,異なった音写よりシェアト又はスカトなどと呼ばれるようになった。この星は,水瓶を持つ少年の右足に当たる。
 シェアトの名は,通常ペガスス座β星の名として用いられている。

 ε星アルバリ(Albali)は,“飲み込むものの守り星”を意味するアラビア語,アル・サド・アル・ブラ(Al Sa'd al Bula')が語源。本来は,アラビアの第23星宿(ε・μ・ν)の名前だったものが,この星の固有名となった。

 θ星アンカ(Ancha)は,“腿(もも)の丈夫”“おしり”を意味する中世の医学ラテン語の,アンカ(Anca,女性型)又はアンクス(Ancus,男性型)が語源。この星は,水瓶を持つ少年の腰に当たる。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
λLB3.70-3.80-M2.5IIIA
RM+ZAND5.8-12.4386.96M5E-M8.5E+PEC
SM7.6-15.0279.27M4E-M6E

【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり
【変光星型】 L:不規則型, M:ミラ型, ZAND:アンドロメダ座Z型
【コメント】


★ みずがめ座の神話や探し方については,星座入門みずがめ座 をご覧下さい。




Home    星のるつぼ星のるつぼ