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みずがめ座 は,ペガスス座 の南,わし座 の東,やぎ座 の北東に位置する,大きな星座です。古くから黄道の星座として成立していた星座ですが,範囲が広い上に,α星とβ星が3等星,残りが4等星以下で,星を繋いで水瓶から水をこぼす少年をイメージするのは苦労します。
まず,ペガススの頭の南にあるα星を探してみましょう。その南西にβがあり,このαとβの2星が水瓶を持つ少年の両肩に当たります。
α星のすぐ東に目を移すと,4個の4等星が可愛らしい三ツ矢(Yの字)を描いていますね。星図で太線になっている部分です。ここが少年の右手と,少年が持つ水瓶。この水瓶の南に連なる微かな星々は,水瓶からみなみのうお座 の口,フォーマルハウト(1等星)に向かって一気流れ落ちていく水を表しています。
ギリシア神話では,みずがめ座 は,大神ゼウスが,酌童として仕えさせるためにさらってきたトロイア王子,ガニュメーデスの姿。美少年ガニュメーデスをさらう時,ゼウスが変身した鷲の姿,または,ゼウスが使いに出した鷲の姿も,わし座 となって隣接しています。
古来から,この星域に水瓶を抱えた人の姿が星座として成立していたのは,太陽がこのあたりを通る頃,バビロニアで雨期になったことが由来であると考えられています。
みずがめ座 の星の名前については星のるつぼをご覧下さい。