りゅうこつ座 (Car, Carina)

作成:2000-07-23
更新:2007-10-01

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りゅうこつ座
(StallaNavigator AstroArts ASCII)

和名

α星カノープスの名(詳細

  • ロウジンセイ(老人星):漢名が日本に輸入されたもの。
  • ナンキョクロウジンセイ(南極老人星):老人星の別名。
  • ナンキョクジュボシ(南極壽星):老人星の別名。
  • メラボシ(布良星):静岡県・神奈川県・千葉県沿岸。
  • カズサノオショウボシ(上総の和尚星):房州地方
  • 西心星,西春星:上総の和尚星の別称
  • ロクブノホシ(六部の星):浦安市
  • ニュウジョウボシ(入定星):千葉県館山市付近。和尚星の別称。
  • ダイナンボシ(沖合の星):江ノ島
  • ダイトウボシ(大東星):千葉県
  • ゲンゴロウボシ(源五郎星):奈良県宇陀郡
  • ゲンスケボシ(源助星):丹波市,ほか
  • ナルトボシ(鳴門星):兵庫県播州地方
  • アワヂボシ(淡路星):兵庫県播州地方
  • サムサムボシ,サブサブボシ(寒寒星):兵庫県播州地方
  • イエジマボシ(家島星):播州室津付近
  • コウヤボシ(高野星):播州佐柳島
  • ミカンボシ(蜜柑星):播州本島,女木島
  • カスカイボシ(粕買い星):播州観音寺
  • ミナミボシ(南星)
  • ナンキョクボシ(南極星)
  • ニジリボシ(躙り星):徳島県
  • ナダマワリ(灘廻り):高知県
  • オウチャクボシ(横着星):岡山県邑久郡
  • ブショウボシ(無精星):小豆島その他
  • ドウラクボシ(道楽星):淡路島
  • ミッチャナホシ(やくざ星):淡路島
  • アキタコボシ(秋蛸星):播州
  • ヒガンボシ(彼岸星):播州
  • イモクイボシ(芋食い星):播州地方
  • イモタキボシ(芋炊き星):播州地方
  • サンベマワリ(三瓶廻り):島根県大社町,日御碕
  • ヘタボシ(端星):島根県
  • ヤバタボシ(山の端星):丹後地方



主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
αカノープス
スハイル
Canopus
Suhail
(人名)
明瞭なもの
ギリシア語
アラビア語
老人星
その他
-0.72F0*100〜120-3.1
βミアプラキドゥスMiaplacidus静かな水アラビア語+ラテン語
1.68A1*85-0.4
εアビオルAvior


1.88K0*340
θ




2.76O9.5*700
ιアスピディスケAspidiskeギリシア語
2.25F0*750-4.5
υ




3.15A9*340
χ




3.46(Var)B2*430
ω




3.31B7*300

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星カノープスは,トロイア戦争の際スパルタ王メネラオスが率いた艦隊の水先案内人の長であったカノプスの名が由来。カノプスが死んだアレクサンドリアあたりで地平線から7度ほどの高さで南中するこの星に,彼を記念してカノプスと名付けたという。
 別名スハイルは,“明瞭なもの”を意味するアラビア語,アル・サール(Al Sahl)が語源で,全天2番目の明るさである光度が由来。

 β星ミアプラキドゥスは,“水(複数形)”を意味するアラビア語,ミアー(Mi'ah)と,“静かな”を意味するラテン語,プラキドゥス(Placidus)の合成語。アルゴ船が浮かんでいる静かな水面を意味している。

 ε星アビオル(Avior)は,『星百科大事典』(R.バーナムJr.著,1991初版第2刷)に記述されている名であるが,意味は不明。『星座の神話』(原恵,1997新装改訂版2刷)及び『STAR NAMES Their Lore and Meaning』(R.H.ALLEN,1963)にはこの名の記載はない。

 ι星アスピディスケは,“盾”または“歩兵”を意味するギリシア語が語源。古代ローマでこのあたりの星に“小さい盾”という星座を作っていたことが関係しているとも考えられている。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
ηSDOR-0.8-7.9-PEC(E)変光星雲
-0.8等となったのは1843年。
RM3.9-10.5308.71M4E-M8E
SM4.5-9.9149.49K5E-M6E
UDCEP5.72-7.0238.7681F6-G7IAB

【変光星型】 SDOR:りゅう座S型, M:ミラ型, DCEP:ケフェウス座δ型
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり
【コメント】


★ りゅうこつ座の詳しいお話は,星の停車場とも座・りゅうこつ座・らしんばん座・ほ座 をご覧下さい。




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