作成:2000-07-23
更新:2007-10-01
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和名α星カノープスの名(詳細)
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星名 | 一般名 | 意味 | 派生 | 和名 | 光度 | スペクトル | 距離 | 絶対等級 | |
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α | カノープス スハイル | Canopus Suhail | (人名) 明瞭なもの | ギリシア語 アラビア語 | 老人星 その他 | -0.72 | F0* | 100〜120 | -3.1 |
β | ミアプラキドゥス | Miaplacidus | 静かな水 | アラビア語+ラテン語 | 1.68 | A1* | 85 | -0.4 | |
ε | アビオル | Avior | 1.88 | K0* | 340 | ||||
θ | 2.76 | O9.5* | 700 | ||||||
ι | アスピディスケ | Aspidiske | 盾 | ギリシア語 | 2.25 | F0* | 750 | -4.5 | |
υ | 3.15 | A9* | 340 | ||||||
χ | 3.46(Var) | B2* | 430 | ||||||
ω | 3.31 | B7* | 300 | ||||||
光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition) |
【コメント】
α星カノープスは,トロイア戦争の際スパルタ王メネラオスが率いた艦隊の水先案内人の長であったカノプスの名が由来。カノプスが死んだアレクサンドリアあたりで地平線から7度ほどの高さで南中するこの星に,彼を記念してカノプスと名付けたという。
別名スハイルは,“明瞭なもの”を意味するアラビア語,アル・サール(Al Sahl)が語源で,全天2番目の明るさである光度が由来。
β星ミアプラキドゥスは,“水(複数形)”を意味するアラビア語,ミアー(Mi'ah)と,“静かな”を意味するラテン語,プラキドゥス(Placidus)の合成語。アルゴ船が浮かんでいる静かな水面を意味している。
ε星アビオル(Avior)は,『星百科大事典』(R.バーナムJr.著,1991初版第2刷)に記述されている名であるが,意味は不明。『星座の神話』(原恵,1997新装改訂版2刷)及び『STAR NAMES Their Lore and Meaning』(R.H.ALLEN,1963)にはこの名の記載はない。
ι星アスピディスケは,“盾”または“歩兵”を意味するギリシア語が語源。古代ローマでこのあたりの星に“小さい盾”という星座を作っていたことが関係しているとも考えられている。
変光星名 | 変光星型 | 光度範囲 | 周期 | スペクトル | 備考 |
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η | SDOR | -0.8-7.9 | - | PEC(E) | 変光星雲 -0.8等となったのは1843年。 |
R | M | 3.9-10.5 | 308.71 | M4E-M8E | |
S | M | 4.5-9.9 | 149.49 | K5E-M6E | |
U | DCEP | 5.72-7.02 | 38.7681 | F6-G7IAB |
【変光星型】 SDOR:りゅう座S型, M:ミラ型, DCEP:ケフェウス座δ型
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり
【コメント】
★ りゅうこつ座の詳しいお話は,星の停車場 の とも座・りゅうこつ座・らしんばん座・ほ座 をご覧下さい。