ロンドン旅行記 ★ シティ・オブ・ウエストミンスター(1)

1. マーブルアーチ 〜 モントカーム (Great Cumberland Place，2008-05-21 〜26)

　“Great Cumberland Place”（グレート・カンバーランド・プレイス）は，マーブルアーチを南端に抱き，そこから北へ伸びる通りの名前である。北端は George Street に突き当たり，全長約400m。その丁度中間あたりに私たちが5泊したモントカーム・ホテルニッコーロンドン（The Montcalm Hotel Nikko London）がある。
　そういうわけで，この通りは私たちが自分の足で歩いて目にした最初のロンドンの風景であり，ロンドン滞在中，地下鉄マーブルアーチ駅とホテルの間を行き来するために毎日歩いた場所であり，また，帰国の日に歩いた最後のロンドンでもある。
　言わば，ロンドンでのホームであった風景だ。

　Great Cumberland Place を南向きに歩けば正面に堂々としたマーブルアーチが見え，マーブルアーチを出発点とする2階建ての赤い観光バスが次々と通過するのが見える。ロンドンらしい風情が溢れる通りだった。

モントカーム周辺

　モントカームは Great Cumberland Place の中ほど東側にある半円形をしたウォーレンバーグ銅像広場（Wallenberg Statue）に沿って三日月状に建っている。左の写真はモントカームのエントランスから銅像広場及び Great Cumberland Place 方面を見たところ，右の2枚の写真は Great Cumberland Place の歩道に立って，北から南を向いて撮ったもの。
　赤い電話ボックスの後ろにレンガの塀に囲まれた木が見えているが，そこがモントカーム前のウォーレンバーグ銅像広場で，モントカームの非常時避難集合所になっている。

　右の2枚には Great Cumberland Place 南端のマーブルアーチを認めることができる。

モントカーム ホテル ニッコー ロンドン付近 Panasonic LUMIX DMC-FX33 Fujifilm FinePix S2Pro

Great Cumberland Place 南半分

　宿泊したモントカームが Great Cumberland Placeの中ほどにあったため，この通りの南半分だけを，到着の日から帰国の日まで毎日歩いた。
　5月21日の20時頃（5月末のロンドンではまだ日が高く明るい），ホテルにチェックインした私たちは，宿泊プランに朝食がついていないことを知り，着くなり翌日の朝食を調達するはめになったのだったが，Great Cumberland Placeをマーブルアーチへ向かって南下すると，ほどなく「FOOD & WINE」という緑の看板の店を見つけ，そこに入った。
　この店，「Whistlestop Food & Wine」はロンドンに幾つも店舗を持つチェーンで，その後，ビクトリアやオックスフォード，チャリングクロスなどでも同じ看板を見かけた。パンやお菓子，果物，飲み物，雑誌などが揃うコンビニエンス・ストアで，21日の夜と25日の夜の2回，私たちはこの店で買い物をした。

　「Whistlestop Food & Wine」Cumberland店のすぐ南にもう1件，「遅くまでやってるぞ！」と宣伝している「FOOD & NEWS」という小さな店があってチェックしていたが，ここへ行かねばならないほど遅くに買い物する機会はなく，結局一度も入らぬまま。でも，「Open till late」の店が近くにあると思うと心強かった。

　Great Cumberland Placeの東南端の角にはカフェ「PRET」があり，外に並んだテーブルでは毎朝誰かが朝食をとっていた。一度ここで何か食べてみたかったのだが，結局機会は無し。日曜日の朝7時代にこの店の前を通ったときにはまだ開店前だった。
　「PRET」は，カンバーランド・ホテルという四つ星ホテルのビルの一角にあるのだが，このホテルは，西はGreat Cumberland Placeに接し，南はロンドン一番の繁華街 Oxford Streetとハイドパークの東側を走る Park LaneとのＴ字路。そこには地下鉄セントラル線のマーブルアーチ駅の出入り口もあり，かなり便利なロケーションだ。けっこう大きなホテルなので，Great Cumberland Place を歩いていると，スーツケースを持ったこのホテルの宿泊客を見かける機会が多かった。
　カンバーランド・ホテルのコニファーの植え込みは，通りを歩く私の目を毎日楽しませてくれたのだった。

Seymour Street 及び Bryanston Street との交差点付近 Camera: Panasonic LUMIX DMC-FX33 Fujifilm FinePix S2Pro

夜景 (2008-05-25)

　滞在最後の夜，サウス・バンクのロイヤル・フェスティバル・ホールで行われたロンドン・フィルのコンサートへ出かけた。マーブル・アーチへ戻ってきたのは22時20分を回ったところ。さすがに日が長い五月末のロンドンも暗くなっており，初めてマーブル・アーチの夜景を見ることが出来た。

Night View Panasonic LUMIX DMC-FX33

最後の風景 (2008-05-26)

　ロンドンに別れを告げる5月26日，前日からの雨は降り止むどころか時折激しく嵐のよう。小雨になった隙にホテルを出て黙々と駅へ向かった。
　バンクホリデーのこの日，雨に濡れたいつもの道は人通りも車通りも少なめ。濡れるのでカメラもコンパクトデジカメだけ。お馴染みになった道の最後の風景は，ゆっくり撮り残されることもなく，慌ただしく後ろへ流れ去っていった。少々寂しいお別れだった。

最後の日は雨の風景 Camera: Panasonic LUMIX DMC-FX33

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外部リンク
　・Home | Transport for London （ロンドンの交通）
　・The Cumberland, Central London （The Cumberland Hotel）
　・Central London Hotels | The Montcalm Hotel Nikko, London | Luxury Hotel England （モントカーム）
　・Marble Arch - London - UK Attraction （マーブルアーチ観光案内）

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