☆2010年12月の星空

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2010年12月の星空情報

12/2の水星の図

 2日の夕空で水星が東方最大離角を迎えます。
 12月初旬は一年で最も日没が早い季節。コペルニクスも見られなかったという噂がある水星を見るチャンスです。2日の夕方5時の東京での地平線高度が約7°。低いようですが,水星にしては上出来の高さです。空が低いところまで開けたところで探してみましょう。双眼鏡を準備するとよいですよ。

 また4日には金星が明け方の空で最大光度を迎えます。
 金星は,太陽と月を除く天体の中で最も明るいので,明け方の東の空を見上げさえすれば分かります。
 午前6時の東京での地平線高度は約30度,方角は南東です。すぐ下に細い月が見えていますので,一緒に写真撮影などしても綺麗です。

 毎年師走の空を飾るふたご座 α流星 群は,今年は月が没した夜半以降が条件最良です。
 ふたご座 流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。近年は火球も増えていますし,条件の良い空なら1時間に100個の流星数も期待できます。12月は夜が長く,早い時間帯から星が見られますから,機会があったら空を見上げてみてください。偶然明るい流星に出会えるかもしれません。

 21日には全国で皆既月食が見られますが,西日本では皆既が始まってからの月の出となります。

半影食始部分食始皆既食始食最大皆既食終部分食始半影食終
14:2715:3216:4017:1717:5319:0220:06

各地の月の出
那覇福岡京都東京仙台札幌
17:3617:0816:3916:2216:0815:51

南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペヤ座ほうおう座
 【中旬】 くじら座さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
月が最近:3時56分(視直径32分20秒)
2
水星が東方最大離角:1時(-0.4等,離角21度27分,視直径6秒7)
4
金星が最大光度:23時30分(-4.7等,視直径40秒1)
6新月のイメージ新月:2時36分
7
大雪:14時38分。太陽の黄経が 255度になる。
13
上弦の月のイメージ
月が最遠:17時34分(視直径29分33秒)
上弦:22時59分
14
水星が火星の北1°02'を通過:13時
ふたご座 α流星群が極大:20時(夜半以降条件最良)
15
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:3時48分
18
木星が東矩:16時
20
水星が内合:11時
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時34分
21満月のイメージ満月:17時13分
皆既月食(全国で月出帯食)
22
冬至:8時38分。太陽の黄経が 270度になる。
23
こぐま座 流星群が極大:05時(条件最悪)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時16分
24
ふたご座 μ(3.2等)の星食:19時8分(暗縁から出現:札幌)
25
月が最近:21時16分(視直径32分25秒)
27
準惑星(134340)冥王星が:6時
28下弦の月のイメージ下弦:13時18分

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