11月の星空
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11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,晴れの日が多く,本格的寒さはまだということで,星を見るにはよい季節です。今年は2日が新月ですから,月初めが星空観望に適しており,先月に最接近を,今月7日に衝を迎える火星が見頃です。風のない大気が安定した日を狙って望遠鏡を向けてみましょう。
また,上旬の宵の空では,4日にそろって水星と金星が東方最大離角を迎えます。水星は,4日17時20分で高度3.8度(東京)と低くて捜すのは困難ですが,4日の夕刻は月齢3.3の細い月が金星の近くに懸かって,美しいランデブーを楽しむことができるでしょう。
しし座 流星群は,母彗星のテンペル・タットル彗星の近日点通過から7年が経ち,更に今年は月も大きく条件がよくありません。ただし,明るい痕を残す火球が出現する可能性もありますので,要注意です。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】
【中旬】 きょしちょう座(☆)
【下旬】 アンドロメダ座 ・ うお座 ・ ちょうこくしつ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
【散開星団】 M34 (ペルセウス座), M52 (カシオペア座), h-χ (二重星団,ペルセウス座)
【球状星団】 M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座)
【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33(さんかく座), M77(くじら座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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2 | 水 | 新月:10時25分 | |
4 | 金 | 水星が東方最大離角:01時 (-0.0等,離角23度31分,視直径6秒6) 金星が東方最大離角:01時 (-4.4等,離角47度06分,視直径25秒1) | |
5 | 土 | おうし座 南北流星群極大の頃 | |
6 | 日 | 小惑星(165)ローレライによる恒星食:22時59分(減光2.6等,39.4秒継続,東北・北陸地方) | |
7 | 月 | 立冬:16時42分。太陽の黄経が 225度になる。 火星が衝:19時(-2.3等,おひつじ座,視直径20秒0) | |
8 | 火 | 土星が西矩:21時 | |
9 | 水 | 上弦:10時57分 やぎ座 κ(4.7等)の星食(潜入):20時06分 | |
10 | 木 | 月が最近:09時(視直径32分18秒) | |
12 | 土 | 海王星が東矩:13時 | |
13 | 日 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:01時52分 | |
15 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時41分 | |
16 | 水 | 満月:09時58分 | |
17 | 木 | しし座 流星群の極大:23時(好条件) | |
18 | 金 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時30分 | |
22 | 火 | 小雪:14時15分。太陽の黄経が 240度になる。 | |
23 | 水 | 月が最遠:15時(視直径29分33秒) | |
24 | 木 | 下弦:07時11分 | |
25 | 金 | 水星が内合:02時 |