※転載・複製は,一切お断り致します。 |
夏休みで星を見る機会が多くなる8月は,1日〜7日までスター・ウィークで,各地で星を見るイベントが開かれます。地域の情報などに注意しましょう。(スター・ウィークのホームページ)
7日の水星東方最大離角は,薄明が終わって西の空で星が見え始める19時30分の東京での地平線高度が3度。非常に低くて見にくいですが,もしご覧になりたい場合は,西の空が地平線まで開けた場所で,真西の地平線上を探してください。近くで金星・土星・火星が会合していますので,目印になります。
毎年お盆休みの頃に極大が訪れるペルセウス座流星群は,今年は新月直後,月明かりが無く最高の条件です。ペルセウス座流星群は夜半から明け方によく飛びますので,できれば夜更かしして夜明けまで見てみることがお勧めです。
観察するときは,できるだけ空が暗い場所で,寝転がって空全体が見られるようにしましょう。ペルセウス座流星群は,多い年では1時間に60個くらいの流星が期待できます。観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。
夜更けと共に,東の空には9月に衝を迎える木星が見頃に入ります。日付が変わる頃には南東の空で明るく輝いている姿を見ることができるでしょう。
木星は小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かりますので,できるだけ風のない,大気が安定した日に見てみましょう。縞模様のスケッチを続けると,目が慣れてだんだん模様が見えるようになってきます。
20日にはみずがめ座 で海王星が衝を迎え,観望好期となります。海王星を捜すのは初心者には難しいですが,小望遠鏡で拡大すると,小さな小さな円盤状に見ることができます。公共の天文台の観望会などへ出かけると,見せてもらえるかもしれません。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 へびつかい座 ・ ヘルクレス座 ・ りゅう座 ・ さいだん座(☆)
【中旬】 へび座(尾部)
【下旬】 こと座 ・ たて座 ・ みなみのかんむり座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座), M27 (あれい状星雲,こぎつね座)
【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
【球状星団】 M4・M80 (さそり座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座), M56 (こと座)
【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
---|---|---|---|
3 | 火 | 下弦:13時59分 | |
7 | 土 | 水星が東方最大離角:10時(+0.4等,離角27度22分,視直径7.6秒) 立秋:23時49分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。 | |
8 | 日 | アルゴル極小:3時12分 | |
10 | 火 | 金星が土星の南3°8"を通過:11時 新月:12時8分 | |
11 | 水 | アルゴル極小:0時0分 月が最近:2時58分(視直径33分15秒) | |
13 | 金 | ペルセウス座γ流星群が極大:9時(条件最良) | |
16 | 月 | 旧七夕 | |
17 | 火 | 上弦:3時14分 | |
20 | 金 | 金星が東方最大離角:13時(-4.3等,離角45度58分,視直径24.4秒) 海王星が衝:23時(+7.8等,みずがめ座,視直径2秒3) | |
23 | 月 | 処暑:14時27分。太陽の黄経が 150度になる。 | |
24 | 火 | 金星が火星の南2度27分を通過:6時 | |
25 | 水 | 満月:2時5分 月が最遠:14時51分(視直径29分24秒) | |
31 | 火 | アルゴル極小:1時41分 |