☆2011年5月の星空

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2011年5月の星空情報

 今年のゴールデンウィークは,3日が新月。5月に入るとかなり日が長くなっていますので,空が暗くなって星が見やすくなるのは,関東地方で午後8時くらい。西日本ではもっと遅くなってからになりますが,短い夜をたっぷりと星空観望に使えそうです。
 月周りが良いので,6日のみずがめ座 η流星群の極大は良い条件で見られます。この流星群の母天体はハレー彗星で,例年1時間に15個程度の流星がコンスタントに現れます。痕が残る明るい流星が多いのですが,輻射点のあるみずがめ座 は秋の星座。夜半過ぎから東の開けた場所で観測すると良いでしょう。

 今月は明け方の東の空で惑星の会合がありますが,春は地平線に対する黄道の角度が小さく,残念ながら条件はよくありません。図を載せておきますので,観望される方は参考にしてください。
 1日明け方の火星と木星の接近は,高度が低く日の出が早いため観望は困難です。1日午前4時半の木星の地平線高度は4.1度,火星は4.5度ですが,既に火星は薄明の中に消え,木星もようやく見える程度になります。

1日明け方

 8日は早朝の東の空で水星が西方最大離角を迎えます。しかし,やはり春は黄道と地平線の角度が小さいため地平線高度は上がりません。午前4時で水星の地平線からの角度は2.9度,ほぼ地平線まで開けた場所へ行かないと見られません。

8日明け方

 また23日の明け方には金星と火星が接近しますが,午前4時の金星の地平線高度は6.1度,火星は6.7度。位置が低い上に火星はもう薄明に消えています。観望は地平線まで開けている場所でないと厳しいですね。

23日明け方

 先月衝を迎えた土星は,月が大きくても春霞が酷くても薄明が遅くまで続いても,おとめ座 で終始観望好期です。


南中する星座 (春の星座春の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおぐま座コップ座
 【中旬】 
 【下旬】 かみのけ座 ・ からす座 ・ はえ座(☆) ・ みなみじゅうじ座(☆)

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 NGC3242 (うみへび座), M97 (おおぐま座)
 【散開星団】 M44 (プレセペ,かに座)
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座), M65・M66 (しし座), かみのけ座〜おとめ座銀河群


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
火星が木星の北0度24分:20時5分
2
八十八夜
3新月新月:15時51分
5
おうし座υ(4.3等)の食:20時10分(福岡:潜入)
6
立夏:5時23分。太陽の黄経が 45度になる。
みずがめ座 η流星群が極大:22時(条件最良)
8
水星が西方最大離角:4時5分(+0.5等,離角26°6')
11上弦の月上弦:5時33分
金星が木星の南0度37分
15
月が最近:20時24分(視直径32分58秒)
17満月満月:20時9分
21
小満:12時34分。太陽の黄経が 60度になる。
23
金星が火星の南1度03分:0時13分
25下弦の月下弦:3時52分
27
海王星が西矩:1時19分
月が最遠:18時58分(視直径29分30秒)

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