季節は終わらない

     努力したさ幾千回も
     頑張ったさ幾年幾月

     もう少しもう少し

     もう少しで君を追い出せる
     意識の海の深みから

     なのにいつも台無しさ

     春の三日月が
     秋の夕焼けが

     季節の記憶を乱すから

季節は終わらない

夕焼けが哀しいのは心がまだ乾いていないからだろう。