シャボン玉が好きだったのは,
幼稚園から小学校1年生くらいの頃だった。
シャボンの表面をクルクルまわる虹色の光がとても神秘的。
大きなシャボン玉と小さなシャボン玉で微妙に色が異なるのも不思議。
そして光を失って消えゆく様子は少し怖かった。
シャボンの薄い膜の外側と内側で光の屈折が異なり虹色が見える。
水がどんどん蒸発するからシャボンの膜は薄くなり,虹色は薄くなる。
大きなシャボン玉の方が色が薄いのは,大きなシャボン玉の膜が薄いからだ。
光の干渉なんて言葉は知らなかったけれど,
幼児だった私はシャボン玉をよくよく観察して現象の性質を知っていた。
雨上がりとシャボン玉の相性が良いのは,
どちらも水と光の魔法がかかっているからだろう。