宵待ち

秋風が運ぶ言の葉を
飛ばされないよう受け止めて

夕空が落とす記憶の欠片を
刹那の静寂に閉じ込める

明日も生きてゆくために

宵待ち

夕空と共に赤く染まって消えてゆこう。